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漫画プロファイリングお願いしてみた。

中村環さんという方がなさっている「漫画プロファイリング」受けてみました。備忘録のためまとめておきます。(中村さんからいただいたコメントの全文は載せていないので、全部にご興味のある方は上のリンクからどうぞ!)

◆性格◆
・慈愛の人。優しい。繊細さん気質。人当たりはよい。人も好き。でも人と休日にどっかに遊びにいくというよりはおうちでもう一人の自分と自問自答してる人だと思う。

→人が好き、というか「人に興味が強い」とはすごく思います。心理学とか犯罪史とか、広い範囲で面白がれます。仕事柄【マテリアル】【肉体】としての人間にもとても興味がありますね。


◆過去◆
・お仕事をしながら漫画を描いている(すごい!)えっ整体師さんなんですか!?画面構成力と配色が抜群だったからデザイナーさんかと思ってました~~外れた~~~!!
・コツコツやるの得意。
・食べるの好き
・おそらく本も読むほう(語彙が豊富なため)。漫画もかなり読んできた。漫画かアニメに影響を受け、幼少期から絵は描いていると思う。
・読んできた漫画までは絵柄からは見えませんでした…!(それか中村が読んでないマンガなのか)でもなんかこのおしゃれ具合(間とか)がオノ・ナツメ先生っぽいなあと個人的には感じています。後学のために、ヘケメデさんが自分の漫画に影響与えているなと思う漫画ぜひお聞かせください!

→概ね当たっています!
が、幼少期…うーん中学生くらいまで?は、漫画もほとんど読んでいない、アニメも観ていないんです。絵は描いていました。
「おえかき」というよりはデッサンなどが多かったです。絵的な影響に関しては正直自分ではよくわからなくて…。オノナツメさんも読みますが「も」の範疇かと。『古森さんの余生』の画面の、描き込みの密度の指針にしているのは羽海野チカ先生(ハチクロ後期か、3月のライオン)。


・どこかで一回休みを入れるような大きめの心の病にかかったことがある?
・体調面で不安がある。天気・気圧で体調が悪くなるなら、もしかしたら車酔い、肩こりもしやすい人?

→シンプルに二十代に入るくらいまで身体的にとてもトラブルが多かったです。通院と薬が欠かせませんでしたし、下手に体育など真面目にやると点滴沙汰でした。多分私の情操はこの影響をものすごく受けています。およよ…


・漫画は歴が浅いとのことでしたが、それにしてはとても絵・構図・コマ割りなどが洗練されていて、歴の浅さは感じませんでした。おそらく「歴が浅い」は謙遜も入っているかなと。あるいは自分に自信を持つのが難しい性格だから出た言葉かなと。ヘケメデさん漫画うまいよ!!自信を持って!!と親友ばりに背中をバチコン叩きたい気分です。

→4コマではないコマ割り漫画をほぼ初めて仕上げたのが去年の夏、初めての8p漫画が「playlist」初めての12p漫画が「悪友の失恋」です。(それ以上の枚数のものは未体験)「思いついた話の、描けるシーン」だけは【脳内で】よく描いていたのが活きたのでしょうか…!


・他人にあまり期待しない。自分のことは自分で慰めるし立て直す。我慢強い人。
・未来に対する不安にさいなまれやすい人。でもそのトリップともいえるほどの深くて具体的な想像力が、非常に興味深い。それが出た「LOST 」。不安やネガティブな思考を原動力に動いているところがあって、不安やネガティブは完全な敵でないこと、自分に何かを気づかせてくれるものだということも知っている。

→不安…というよりは「ゲームオーバーのルールがプレイヤーに知らされていないゲームに強制参加させられていることの恐怖」を強く感じています。
生まれてきた、ということに対して。
多分幼少期生き物として弱かったことの名残でしょう…

・おそらく仕事で漫画・イラストも描ける(もう描いてる?)人に頼まれて描くことに抵抗は少ないかも

→イラストは副業的に描いています。
私が「描く」動機って大きく2つあって、1つは比較的得意ではあるから「スキル」として自分の人生に役立てたい、もう1つが「河童活動したい」なんですよね。なのでとても極端なことを言うと「他にもっといい手段が見つかったら」何も描かなくなると思います。
実は河童活動に関しても外注が出来ないものか模索中だったりします…
ただ、やってみているからには大真剣にやらないと見切りもつけようが無いので、今は大真剣でござる。

◆お悩み・弱み◆

・漫画(おそらくプロット部分)に関してまだ足りないところがあると感じている?
・お仕事と漫画の両立・自分の心身と漫画の両立が難しく感じている
・漫画リスペクトが強い。漫画での上昇志向は強そうなため、他の漫画家さんとの比較で落ち込むことがある。
・背景などに力を入れ過ぎて作品アップペースがゆっくりになってしまう?

→前述の通り経験値に関してはっきりと「話にならんくらい浅い」ので、技術的な悩みは現状抱けていないのですが、いかんせん漫画は本当に恐ろしく労力を食うため、生活や仕事と、あるいは他のやりたいこととの兼ね合いに関しては常に歯軋りしています。

◆萌え・強み◆

・かぱちんのキャラデザ神。くちばしの丸みとか、かわいい目元など、キュート!!!ディフォルメセンスもある。
・言葉、言い回しに関心がある。しかも、人が気づかないかなり細部の部分まで。おそらく常日頃からその部分に関してのセンサーが人一倍敏感。あまり使ったことのない言葉や、新しい価値観を表すような言葉との出会いに新鮮な感動を得る。逆にちょっとした言い回しで深く傷つくことも。

→言葉は死ぬほど好きです。
作詞と作詩の能力が欲しかったですけど、これに関しては鑑賞者でいることにストレスを覚えないため、甘受するに留めています。
短歌やら歌詞やらコピーなどを読むことが本当に好き。


・「第3話 午前の予定」(古森さんの余生)が間と構図の魔術師なんですよね…!まるで映画を見ているようなシーンの選びかた!そして「のんびりやる」という表現を漫画でほんとうにのんびりさが伝わる間で表現している…!これは底力がすごいです!!あと背景や小物の描きこみ量がすごい!これを地道にできる人って本当にすごいと思います。(中村はそこに関心がないので省略しがちなので…反省)描きこみゆえに、生活感とか空気感や世界観が丁寧に描き出されていて、そういうのが作家性だなと思いました!!

「第5話 ささやかに浮かれる」も「デート」という言葉に間をおいて聞き返すというのがうまい!!しかも顔を見せないというのが、二人のちょっと照れている感じも予想されてすごく秀逸な1本になっていると思います!
・「第9話 言うこと聞かない女の子」とかもそうなんですけど、人間の見切れかたというか構図がとてもうまいなと感じます。漫画の文法がしっかり自分の中に蓄積されているのも感じます!
・「古森さんの余生」耳の先をちょっと色を付けるというのがすごく効いています。画面が白黒のほかに一色足されて3色になることで、一気に奥行きが増す感じがします!あとどの漫画も配色センスがよい!

→「褒められた!げへへ」と軽率に喜んでおきます!
配色は勉強中…単純に「いいな」と感じた色合わせなどを画像フォルダに放り込み、明度や彩度を弄ってみたり「さらにプラス一色足すなら?」などを練習したりしています。描き込みは、食い下がれるところで食い下がろう根性 &サブリミナルかぱちん(コンテスト作品などには全てかぱちんが描き込まれています)のためですね…。
速度的な制約がどうしても発生するので悩ましいですが。


・コマ割りが本当にうまい…!もう成熟の域なのでは?という印象です。とくに「悪友の失恋」。全体的にいいのですけど、「や だ、なー自意識過剰だよ?」からの間と、膝を見つめる構図、からの春樹の詰め寄り加減を表す緊張感ある縦ゴマ3コマ!からの1pドン!読む側の進行速度を操っている!すごい!!

・「古森さんの余生」は間違いなくヘケメデさんの代表作であり、名作になる予感がいたします。この作品の醸したい雰囲気と、ヘケメデさんのタッチや演出力が非常にかみ合っていていて、しかもヘケメデさん自身も丁寧に大切に描きたいという気持ちが見られたため。

→日常物のテイストを装っていますが、実はものすごく明確に「あるエピソード」が描きたくて描いているもので、極端なことを言えばそこさえとっとと出して仕舞えばすぐ終わる話ではあるのです。
が、それも芸がないよなあ…と色々挑戦的な気持ちがあり描いているお話です。

「主人公」というものに対して恐らく極端に興味が薄いんですよね。なのでそのままでなんとか活かせないものか…という気持ちもあり古森さんのような進行の仕方を試している側面があります。いわゆる「心の声」を一切描かない、丸々第三者目線の話を都度都度差し込むなど、「誰か特定の人物の心象や行動」にフォーカスするのではないやり方が出来たら超絶素敵だけど、難易度…と天を仰ぐ日々です。

◆未来に向けて◆

・「古森さんの余生」はぜひずっと連載してください!これはいつまでも読める!!壁になっていつまでも見ていたい!
・ヘケメデさんは言葉に関する関心が高く、また持論も興味深かったので、「爆笑」のような漫画はぜひ今後も読みたいです!
・「悪友の失恋」のような恋愛もの、すごく向いていると思います!心理描写や間の使い方がうまいという強みがガンガンに生かされているので!ぜひこういう創作もの見たいです!
・シチュエーションや、出来事や、設定萌えな部分があって、そういう部分は恋愛ジャンルなどで生かされると思います!しかし、もしかしたら恋愛もの以外では出来事や設定を注目して描いてしまって、「漫画内で何も主人公が行動していない」というプロットになってしまうと読み応えが少し足りなくなってしまう場合もあるかもしれません。おそらくコンテストなどでそれは壁となって立ちはだかるのかも…
・『playlist』もよかったなあ…!こういう1アイテムを軸に短編の物語を作るの、おそらく得意なんじゃないでしょうか…。ハマってる!という感じがします。

→playlistはコミチ×withnewsのコンテストお題で「無理矢理脳から引っ張り出してきたシリーズ」(コンテストってほぼこれ…!)です。
意外とお題を出されると人間ってなんかしら捻り出すもんなんだな〜と我ながら感心しました。


・感受性豊かで普段からいろんなことをインプットしている(自動的にされてしまう)のでおそらくネタに困ることはほとんどないとは思うんですけど、人に頼まれるのに抵抗そんなになさそうに見えたので、お友達やフォロワーさんのエピソードを漫画にするのも楽しいかもしれないです。

→下衆な話をすると「その方が仕事になる」気はしています。ただ絶妙に河童活動と相性がよくなく…。そうなると本末転倒なので、今のところは多分やらない…おそらく…どうかな…


・かぱちんのようなキャラデザほかにも見てみたい!
・生きやすさにつながるアイデアを紹介する漫画は、それによって多く救われた人もたくさんいると思うので、ぜひとも今後続けてください!「わたしたちはたいていみんなおろか」など。

→この手の漫画が、私が思っていた以上に需要があったので(全般的に反応がよかった)今後体裁を整えてシリーズものなどでやれたらなと構想だけはぼんやりとしています。絵柄…絵柄がちょっと悩みどころです。(さくっと速度重視な絵で出してもいいんですけど、個人的に愛着が湧かなくなるので…かといってまったり描いてると遅いんよ)


中村環さんの「漫画プロファイリング」(旧漫画占い)が気になる方は、是非ご本家のnoteでご覧ください!


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