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「スィッチ」

5月11日、ようやくEC療法が始まりました。
キイトルーダ+エピルビシン+シクロホスファミドの3剤投与を3週間に一回投与を4コース繰り返しますが、キイトルーダの副作用が出てしまったので、今回はECのみ投与でキイトルーダの投与はお休みになりました。

TC投与の時に比べると地味〜な吐き気が続いていましたが、
投与からDay6にしてようやく朝トーストを美味しく食べられるようになりました。
やはり今回のECは手強いな。
副腎機能低下による倦怠感、筋肉痛も少しずつ改善されているようで、だいぶ動けるようになってきました。

週末は久しぶりに友達が、たくさんのお土産をもって遊びに来てくれました。
私が1月末から職場復帰して、土日はずっと仕事だったのでお正月に会った以来です。
なかなか会えませんでしたが、ずっとLINEで「体調どう?」「今日は治療できた?」等連絡をくれていました。
話したいことは山ほどあるけど、まだ吐気が残っていたし倦怠感もあったので大丈夫かなと少し不安でしたが、昼過ぎから21時まで座ってしゃべりまくり(笑)
何と、おやつにおはぎを食べながら、夕食は焼肉にチャレンジして、キムチとご飯までペロリと平らげてしまいました。
その間ずっとしゃべり続け・・・
それまで、毎日だるくて食欲もなかったくせに(笑)、遊びのスイッチが入ったようです。
久しぶりに本当に楽しかった!
いつもありがとう!!!!

私にはスイッチがあるようです。
職場復帰して2週間くらい経った頃、患者さんが急変していたので心臓マッサージをしたり救命処置を先頭切ってやったことがありました。
一通り救命処置が終わった頃には、私が息も絶え絶えです。
私も一応病人やで、ほんまに・・・(泣笑)
その話を先輩にしたところ、「私たちには看護師のスイッチがあるのよ。スイッチが入ると自分が少々しんどくても動いてしまうのよね。」と。

ここ2、3週間は倦怠感で動けなくても、「さぁ、今日は診察に行かな!」「今日は治療受けに行かな!」と思うとしょうがないけど朝も起きる。
EC投与の翌日、吐気があっても「いざ!ジーラスタ!!」とバスに乗って通院できました。(笑)

真冬に乳がんの告知を受け、寒い中ダウンコートを着ながらトボトボと通院したことを思い出します。
自宅療養している時もなるべく暖房を使わないよう布団をかぶってしょんぼりしていました。
治療と仕事の両立で必死だった春を経て、気がつけば初夏です。
窓を開ければ、透明な風がさらさらと部屋を行ったり来たりします。
術前の化学療法も折り返しを過ぎました。
残されたEC療法あと3回でまた何か副作用がおこるかもしれませんが、スイッチをON OFFしながら何とか手術までたどりつきたいです。

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