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ポップコーン販売マシーン「ポップ・ジョージ」との出会い

「世界を変える戦い」を続けていた、ある日のコトです。

いつもは家の中で過ごしてるのですが、どんどんスケジュールを入れていくものだから、外に出かける日もちょいちょいありました。

特に大きなイベントだったのは、神奈川のボランティア団体に誘われて泊りがけの合宿に参加した時のことです。

当初、あの人は参加しないはずでした。それが、どういうわけか直前になって気が変わったのか、一緒に横浜まで行くことになりました。

青年は小さなバッグ2つに荷物を詰め込むと、待ち合わせの駅に向かいます。あの人も浜田君もカバン1つしか持っていなかったので、「え~!ズルイ!2つも持ってきて!」と言われました。

「特に意識したわけじゃなかったんだけど。ズルイとか、そういうものなのかな~?」と青年は不思議に思いました。


神奈川のボランティア団体の合宿は、江の島駅に集合で、そこからみんなでボウリングをしたり、会合をしたりして、夜には横浜のホテルに泊まることになっています。

青年はボウリングの時に、みんなを喜ばせようと思い、ふざけてピエロみたいに踊りながら球を投げたので、そこまで高いスコアが出せませんでした。

対して、例の彼女の方は真剣にボウリングに向き合っていたので、好スコアを叩き出し、結構な人数がいたにもかかわらず、確か全体で4位くらいに位置していたと思います。

「ああ~あ、本気出せばそのくらい出せたのにな。もっと本気で投げればよかったな~」と青年が言うと、彼女はムスッとした表情をしてしまいました。

「いけない、いけない。また余計なコトを言っちゃった。気をつけないと…」と、青年は心の中でつぶやきました。


夜にはボランティアの有志が企画してくれた「横浜オプショナルツアー」というのがあって、3つのコースの中から1つを選択するというもので、青年は「山下公園・横浜マリンタワー」というコースを選びました。

他には「中華街」とか「ランドマークタワー」なんてのがあったと思います。

ここで意外な出会いがありました!

マリンタワーには、当時、ポップコーン販売マシーン「ポップ・ジョージ」というのがいて、狂った人形がお客さんに奇妙奇天烈な販売文句をしゃべりながら、ポップコーンを売ってくれていたのです。

「わ!懐かしい!」と、青年は思いました。なぜなら、少年時代、近所のスーパーの2階にあるゲームセンターに、同じ機体が置いてあったからです!

「Hey!レディース&ジェントルメン!エ~ンド、パパさんママさんこんにちは♪」とかしゃべっています。

「そこの嬢ちゃん、最高にうまいポップコーン食ってかない?」とか軽薄なナンパ師みたいなセリフも言ってたかもしれません。

ちなみに…

遥か遠い未来に、青年はインターネットラジオというのを始めるのですが、この時のポップ・ジョージの誘い文句を丸パクリして、毎回ラジオの冒頭に「レディース&ジェントルメン!エ~ンド、パパさんママさんこんにちは♪」とラップ調で入れるようにしました。

さらに、アレンジして「じいちゃん、ばあちゃん、ご近所のみなさん、親戚一同こんにちは♪」とかノリノリで加えたりもしました。

この青年、普段は根がマジメなくせに、調子に乗ってこんな風におちゃらけてしまうコトがよくあったのです。


その後、奇妙な機体ポップ・ジョージは老朽化と共に次々と撤去されて行き、最後に姿が確認されたのは高尾山のマシーン。今や、それも失われしまい、全国のポップコーン販売マシーンはキティちゃんの機体にその座を譲ることになってしまいます。

噂によると、河口湖の近辺に破棄されていたヤツもいるとか…


詳しいコトが知りたい方は、こちらをどうぞ。

※昔、ヘイヨーさんが書いてたブログ


…って、えええええええええええええええええええええ

ポップ・ジョージの記事に、本人からコメントが来てる!!!!!!!!!!

ウソでしょ!?完全に中の人だ!!企画して、音楽も自分で作って、ナレーションもやってたんだって!

noteの世界で輝いている才能ある人たちや一生懸命努力している人たちに再分配します。