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スケジュールを詰め込み過ぎると、人は混乱し正常な判断ができなくなる

あの人との関係がギクシャクし始めてからも、「世界を変える!」という使命感に駆られたまま青年は走り続けます。

子供の頃からそういうのは得意でした。「使命」とか「任務」とかいったモノの前であれば、人としての心を封じることできるのです。

※この時に会得した能力


青年は、これまで以上にスケジュールを過密にしていきます。3人で行動している時以外にも別の予定を次から次へと入れていくのです。

ほんとは、この時に必要だったのは「休息」であり、青年が取った行動は真逆なモノだったのですが…

でも、一生懸命にがんばっている時に、そんなコトわかりませんよね?

「何がほんとに正しいのか?」なんて、その時にはわからないのです。わかるのは全てが落ち着いてから。

高速道路を走り続けている自動車の運転手にどんな言葉を投げかけても全くの無駄。冷静になれるのは、目的地に到着した時か、せめてサービスエリアに着いてからなのです。


この頃の記憶は少しあいまいなところがあります。なので、断片的な記述になってしまうかもしれませんが、いくつか列挙しておきましょう。

・中学の時の友人「竹ちゃん」を呼び寄せる。
・あの人や浜田君が来ない日に、高校生の時の友人たちを家に呼ぶ。
・海村さんと電話で話す。恋愛相談。
・セミナー講師のシノハラさんに連絡し、講演の依頼をする。
・講演会の会場を押さえ、いろいろな人に手紙を送る。
・それとは別に「ボランティアの集い」を開催することに決める。
・「ボランティアの集い」の会場を押さえ、こちらもいろいろな人に手紙を送る。
・あの人が、手摘みのお茶を真空パックにしたモノをプレゼントしてくれる。
・「無限お茶おかわり」の技。
・浜田君が働いている「帝国劇場」に舞台を見に行く。
・「世界を変える戦い」に資金が必要だと感じ、フリーマーケットに参加する。
・フリーマーケットで販売する物を「渋谷区のボランティア団体」から提供してもらった。
・あの人がフリーマーケットに出品するために大量のぬいぐるみを持ってきてくれる。
・中野区のボランティア団体会長「村田さん(バーコードハゲのおじさん)」や品川区の女性会員「足立さん」などが家にやって来る。
・以前、隣に住んでいた「ケン兄貴」とその弟「ユー次郎」が家に遊びに来る。
・ユー次郎、何日か家に泊まっていく。
・ピーター・フランクルさんの講演会に出かける。

ざっと、こんな感じです。

これらを20日程度の間に詰め込んじゃったものだから、さすがの青年も頭が混乱して、正常な判断ができなくなってしまいました。

青年の持つ能力の1つに「マルチタスク」というものがあって、同時に様々な作業を並行でこなしていくコトができるのですが…

残念ながら、この時はまだ21歳であり、能力もそこまで高いものではありませんでした。もう10年くらい経験を積んだあとならば、あるいはこのくらいの作業も同時並行でこなせたかもしれませんが。


noteの世界で輝いている才能ある人たちや一生懸命努力している人たちに再分配します。