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noteで長編小説を連載するというコト

は~い。長編小説の連載が終わったので、その感想などを書いておきます。

『ヘイヨーさんの人生』っていうムチャクチャに長い小説を書き終えました。去年の8月から書き始めて、今年の6月までかかったので10ヶ月以上ですよ!10ヶ月以上!

その間、1日も休みませんでした(逆に、1日でも休むと、連載ストップすると思ったので…)

全318話。文字数にして50万文字!(途中『僕の改革 世界の改革』っていう長編を挟んだので、『ヘイヨーさんの人生』本編が279話、40万文字。『僕の改革 世界の改革』が49話で10万文字程度になっています)


最初にわかってたコトなんですけど…

小説って、連載が長くなればなるほど、読者数が減っていくんです。だって、途中で脱落していく人はいるけど、新規に読み始める読者はほとんどいないんだもの。

これが、マンガの連載で、途中でアニメ化したりするとお話が全然違ってくるんですけど(アニメ化やゲーム化されると、一気に読者が増えるので)
そういう援護射撃もないので、執筆が長期化すればするほど、読者は減る一方ですw


で、最初は5話くらいで終わるはずだったんですよ。この小説。

みんなが「ヘイヨーさんの恋愛話が読みたい」って言うものだから、「ヨッシャ!いっちょやったるか!」と思って、ヘイヨーさん最大の恋愛話を盛り込んで、過去の受験戦争に巻き込まれた話をやろうと思ったんです。

ところが、実際に始めてみたら、序盤の「受験戦争編」だけで結構長くなっちゃって。「地獄の中高生編」が終わって、東京に出ていくまでに40話以上かかっちゃったんです。

こうなったら、もうバランス取るために、後ろの方も長くするしかないんですよ。


中盤から「理想の女性」ってのが登場するんですけど。この人と、半分一緒に生活するみたいなコトになって。そこだけで40日かけたんです。

これ、小説の手法の1つなんですけど…重要な場面に時間をかけて、そうでない部分はザクっと省略するっていう。

なので「世界を変える40日の戦い」って部分に、実際に40日かけて執筆しちゃったんですw

そうすることで、読者にみなさんにも、あの日々を体験してもらおうと思ったんですね。


ここまで来ると、もう後ろの方もどんどん長くなっていっちゃうんです!

しかも、途中でヘイヨーさんが書くのに飽きちゃって、「あ~、これ、もう無理だな。最後まで書けない!尻切れトンボになっちゃうけど、強引にラストシーンに持っていくか?」って考えてた時に、いいモノを発見しました!

それが『僕の改革 世界の改革』

この長編小説を無理やりねじ込んだんです。なので、この期間中、全然違う小説になってるし、文体なんかも全く別のモノになってますw(ただし、本編と密接に関連するように工夫もされています)


本編の最後の方で「シルクロードの行商人」っていう長編小説執筆用の能力が登場するんですけど…

まさにシルクロードを重い荷物を背負って旅するようなモノなんですよ。長編小説の執筆って。

『僕の改革 世界の改革』はオアシスで休憩してたようなモノなんです。なにしろ、昔の原稿を引っ張り出してきて、ちょちょちょ~いと手直ししただけなので(もっとも、最後の方は新規に書きおろしたんですけどね)

で、49日間、オアシスで休憩して、再びゴールに向けて歩き始めたわけです。エッチラオッチラ、重い荷物を背負って、ラクダどもを引き連れて。


それでも、最後の方はかなり端折っちゃいましたね。

ほんとは、終盤に「沖縄の旅」とか「ヨーロッパの旅」とか「インターネットのオンラインゲームにハマってた頃の話」とか「昼ドラにハマってた時の話(ヘイヨーさんの作風に大きく影響を与えた)」とか「インターネットの生配信で出会った『ロバポ』や『どみさん』の話」が入るはずだったんですけど、ぜ~~~んぶ削っちゃいました!

全部書いてれば、もう100話くらいはかかってたはず。

でも、それをやってるとテンポが悪くなっちゃうんですよ。読者も、ますます飽きちゃうし。なので、これも「省略」っていう技法を使って、ザクッっと削っちゃいました。


今回の『ヘイヨーさんの人生』っていう作品は、『千夜一夜物語』の技法も取り入れてるので、ほんとに1001夜やってもよかったんですけど…

そうすると、あと2年くらいかかっちゃうので、それもやめにしましたw

まあ、機会があれば、どっかで大幅加筆して、「完全版」にして公開するかも知れません。


いずれにしても、noteで長編小説って、あんまり割に合わないと思います。書くのも大変だけど、読む方も大変なので。

長編って、1話でも読み逃すと、ストーリーがわからなくなっちゃうし。何日か読まないでいると、どんどん溜まっていっちゃうし。


なので、明日からしばらくは、短めのモノをやります。

「読んでも読まなくても、ど~~~でもいいい話」とかするつもりです。あと、例のウイルスの話とか(ヘイヨーさん、これに関してはムッチャ勉強してます!)

それと『ヘイヨーさんの人生』に入りきらなかったエピソードとか、こぼれ話とか。創作の話とか。

そんな感じですね。

noteの世界で輝いている才能ある人たちや一生懸命努力している人たちに再分配します。