禁酒法時代の終わり(進化の歴史~第70話~)
禁酒法時代に欲望の限りを尽くし、ナイ・カモネは満足してしまいました。
「金や銃の力で人々を抑え込むのも、なんだか虚しくなってきやがった…」
そう言って、ナイ・カモネはひとり旅に出ます。
あとには影武者を残し、実質的な支配権はラッキー・モンキー兄弟に譲りました。
オットット・ナスはナイ・カモネを逮捕し、歴史に名を残します(実際に捕まえたのは影武者の方でしたが…)
ラッキー・モンキー兄弟も捕まりかけ、散り散りに逃げていきました。
ある者は、炭鉱労働者となり…
またある者は、不動産王となり、でっかいビルを建てました。
アメリカ中に散ったラッキー・モンキー兄弟は、それぞれ大犯罪者になったり、英雄になったりして世間を騒がせましたが、それはまた別の物語。
やがて、禁酒法の時代は終わりを告げます。
皮肉な話ですが、オットット・ナスは飲酒運転で事故を起こし、仕事をクビになりました。
その後は、大好きなお酒を浴びるように飲みまくり、アルコール依存症となって生涯を終えたそうです…
~第5部 完~
※明日から、第6部が始まります。
noteの世界で輝いている才能ある人たちや一生懸命努力している人たちに再分配します。