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密輸と密造の嵐(進化の歴史~第64話~)

ナイ・カモネは考えました。

「禁酒法時代において、酒の取り引きは間違いなく儲かる。さて、そこで問題だ。酒を造るのと、海外から運んでくるのと、どちらが安全かつ効率的に儲かるか?」

どっちがいい?

散々迷った末、両方やることにしました。


思い立ったが吉日。さっそくナイ・カモネはボロい安物件を借りてくると、樽などの道具をそろえ、人を雇って酒の蒸留を開始します。

樽タイプ2


な~に、人手はいくらでもありました。なにしろ禁酒法により、酒を造ることは禁止されているのです。

樽タイプ4

優秀な酒造りの職人が大勢失業していました。ちょっと金を出せば、仕事を求める労働者があとからあとからやってきます。


密輸の方も簡単でした。

「アメリカ政府は、アルコールを輸入するのを禁じていた」のですが「他の国は輸出を禁じていない」のです。試しに、隣のカナダからウイスキーを大量に購入してきました。

トラックで酒を輸入

国境の警備隊や警察には、金を握らせて見逃してもらいます。


密輸してきたウイスキーは、飛ぶように売れていきます。まるで、札束を刷っているようなものでした。

ナイ・カモネ「ガッハッハ!ちょろい!ちょろい!『金は天下の回りもの』ってね。時代を先取りして、ちょ~いと頭を使えば、こんなものよ」

まるで札束を刷ってるよう


ところが、ここで問題が発生します。

密造していたお酒は、設備などの関係で質があまりよくありません。できあがったお酒は、粗悪品ばかりだったのです。


選択肢

→ 質なんて関係あるか!どうせ、味のわからぬ客ばかり。いろいろと混ぜて売ってしまえ!

  いやいや、クオリティは大切だ。品質の低いものは捨ててしまおう。


どちらかを選んでください

※この物語は、読者の反応によって展開が変わっていきます(コメント欄の反応を見て、次の展開を決めます)

noteの世界で輝いている才能ある人たちや一生懸命努力している人たちに再分配します。