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シルクロードの行商人

『勇者アカサタ』を含め、1年半の間にどのくらいの作品を執筆したでしょうか?長短含め50作品。150万文字程度は書いたはず(その内、長編と言えるのは10作くらいかな?)

完全に作家として覚醒した形です。

10代や20代の頃は、あんなにも!あんなにも長編を書くことができなかったのに!


では、なぜ、あんなにも長い年月、長編小説を書くのが苦手だったのか?

結局のところ、「努力と根性が足りなかっただけ」だったんです!

非常にシンプルな答えでしょ?

世の中にはね。自分の夢をかなえるために、命を削って戦わないといけない時ってのがあるものなんです。

それを「あの人」の亡霊が教えてくれたんです。学校のみんなのために、自分の睡眠時間まで削って働き続けたアリさんのようなあの人が!


「長編小説の執筆は、マラソンのごときものである」という言葉もあります。あるいは「山登り」にたとえられることも。

そのくらい持続力が必要なのです。ショートショートや超短編のような作品ならば、数時間から半日で書き上げることも可能でしょう。それよりも、もう少し長めの短編でさえ、数日から2週間程度あれば、完成させることができます。

けれども、長編は違います。毎日毎日、ひたすらに道を歩み続けなければなりません。時に駆け足になり、時に木陰で休みながら。嵐に出会う時もあれば、真っ暗闇の森の中を迷いながら進む日もあります。

ヘイヨーさんは、長編小説の執筆をマラソンでも山登りでもなく「旅」だと捉えました。灼熱の炎天下を進み、夜には急激に気温の下がる砂漠を進み続ける旅。

中国からインドまで、長い道のりをラクダと共に進む。ギッシリと背負った荷物を届け終わると、代わりに現地の特産物を山のように購入し、再び来た道を帰る。そのような旅です。

そこで、毎日コンスタントに執筆し、確実に長編小説を完成させるこの能力を「シルクロードの行商人(クレイジー・ロング・ノベルズ)」と名づけました。

noteの世界で輝いている才能ある人たちや一生懸命努力している人たちに再分配します。