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詩・小説・独白

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自分の詩と小説、あと独白のまとめです。
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2022年5月の記事一覧

五月八日の純粋な劣等感



いつの間にか周りの皆は賢く誠実に立派に育っていって、昔のまんま一歩も進んでなかったのは私だけだった。

愚かで何にもできない、めんどくさいことしか考えられないまんま、皆が大人になっていく時間を私はくだらない描画とこじらせた思考、そして怠惰に使い切っていた。

自分に噓をついてごまかした虚栄心が隠し切れなくなっていた。

二束三文でうっぱらえそうな価値だ。どうせ何者かになる気なんてない癖、今の

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