あの日 あの場所

雨降る 仕事帰り  銀座の中央通りは
濡れた路面が 煌びやかに ネオンが反射して
何処か 近未来を 思わせる

四丁目の交差点を曲がり 日比谷から半蔵門へ
そこから新宿へと 何時もの慣れた道だ

トンネルを抜けると ネオンが反射する
街中へ 飛び込む  眠らない街 新宿

雨の夜は、少しメローな「恋におちたら」でも 聴きながら🎶

あぁ、煙草を切らしてたんだ 左のコンビニで 買うか！   甲州街道から 曲がり 路肩に駐車できる
コンビニへと

車高低いから 乗り降りには気を遣う 路面も カーボンボンネットも 青く照らすネオン管 が 目立つ
 爆音な自慢のクーペ  

さてコンビニ前だ  停めた車から コンビニを見たら 軒下で 傘も持たず 路地裏の猫の様に ずぶ濡れの 女の子が

濡れた白のブラウスは 少し透けた下着が 
鼻の下伸ばして 見ている程 無関心では無い

かと言って 声を掛けるのも勇気は いるものだ！

とりあえず、煙草を買い 様子見をするが、やはり一人 濡れたまま 雨宿りしている らしい……

ほんの少し勇気を出して 声を掛けた
傘 無いなら 買おうか？  
濡れた髪で 少し寒そうな表情の その子は 
顔を横に二回振ってみせた

もう一度 聴いてみる勇気を出した
家は近いの？  俯いたまま 同じく二回 顔を振る

誰か 待っているの？ 大丈夫なの？
今度は 俯いたまま リアクションが無い
この雨の中 見知らぬフリで 放っておくか
いや 僕には出来ない！

あのさ！ このまま此処に居ても 雨は止まないし
傘あった方が良いよ！！ ね、買って来るから

コンビニ内へ戻ろうとする僕の腕を掴んだ
ん？ どうしたら良いのかな………
見知らぬ人を 車に 誘う程 怪しい行為は
僕でも恐いし  悩んだ……

腕を掴まれたまま 僅かな時間が経ち その子が
僕の車を指さした …… また間が空いた……

雨降る中、車まで走り 助手席のドアを開け
その子は 上手にバケットシートに滑り込んだ

中野まで 少しだけ 寄り道に なっちまったな
都内ならナビ無くても 仕事柄 大体は解るから
その子が 指差す方へ 曲がり 進み 

懐かしい中華屋の近く 割と静かな 場所だった
コンビニで買ったタオルで 頭や 顔を拭いて
僕の上着を 羽織い 目的地に 到着した

名前も聞かず  年齢的には 20代だろうか
あのコンビニ付近は 専門学校も多くて
良くは解らない その子

こんな雨降る夜 この時期 ふと 思い出す
あの日 あの場所  そして……あの子

                

                  皆様🤗こんばんは🌟

              フィクション です‼️  （笑)               その子 なんて 居ません  車は まんま でしたが  実際 2005年を 舞台の 物語です 。煙草なら車乗る前に 買います😅

では良き夜を 😊

笑顔と感謝を忘れずに🍀