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エッセイ たぬきケーキのようなもの(ちょっと気になる名古屋駅のお土産)

 昨年末にクリスマスのお話を書いた際、スキを押すと毎日日替わりでお菓子が出る、というしかけを作りまして、それだけのために随分資料集めたり写真をとったりしてしまったので、しばらくまとめ記事を書いています。(すいません)

 今日は名古屋駅で売っている気になるお土産用お菓子です。

 たぬきケーキ、というものがレトロかわいい界隈で人気のようですが

 このたぬきケーキ、私も洋菓子屋さんで見つけるとつい心が揺れてしまいます。中にフルーツなんか入っていないと知っていても、チョコレートコーティングのバターリームケーキなんだと知っていても、たぬき。(ぐらり)。かわいい。しょうがない。たぬきなんだもの。

 こういう、お菓子で何かを作りました!的なお土産が、名古屋駅にもいくつか売っています。結構人気があります。昔、名駅(メイエキ、と読みます)で名を馳せたのがシャチボン。シャチ型シュークリームです。

 公式Twitterもあるんですね。2011年にシャチボンを売っていたお店が閉店して、惜しくも販売を……あれ? 今、のツイート去年の11月じゃありませんでした? 復活していたのか。知らなかった。今度食べにいくことにします。

 というわけで、「たぬきケーキ的」な名古屋駅のお土産3選です。

 まずはこれ。元祖鯱もなか。


 渋いデザイン。元祖鯱もなか本店の商品です。創業明治40年。大正10年にできた商品だそう。


 中はこしあんです。今日紹介するお菓子の中で唯一日持ちがするのでお土産にしやすい最中です。お土産を売っているキヨスクならたいていどこでも買えます。定番商品ですね。

 お次は青柳総本家のケロトッツォ。新幹線乗り口近くの売店で取り扱いがあります。

 このお菓子は、「カエルまんじゅう」という青柳総本家のおまんじゅうをマリトッツォにしたものです。断面図をみるとよくわかります。えい。

 わかりますか? あんこの切り口にクリームがつっこまれています。
 名古屋駅で売っているのはクリームチーズ&レモンで、入っているのは生クリームではなくレモン風味のクリームチーズです。

 これはね、おいしいです。まず、おまんじゅうなので、一口サイズ。甘いものをちょっとだけ食べたい大人におすすめです。外側のかえるまんじゅうの皮はしっとり。一口かじるとさわやかなクリームチーズの風味。あんバターサンドよりあっさり食べられます。あんこは甘さの強いこしあんですが、小さいから重くなりません。おすすめです。お土産にするには、クリームチーズなので要冷蔵なのが注意ですね。

 最後は、シャチボンの後継(現役だけど)をご紹介いたしましょう。名古屋駅に行列を作る新名物。ぴよりんです。

 ひよこ型のぷりんケーキですね。カステラの上に名古屋コーチンのプリンが乗っていて、まわりをムースで覆っています。トサカはホワイトチョコレートです。断面をごらんにいれましょう。えい。

 縦向きにスプーンを刺して、口にいれるとまわりがしゅわしゅわのバニラムース、後味に本格派プリンのコクが残ります。いい卵のプリンは固くて重いものが多いけれど、これは軽く、柔らかく食べられます。
 カフェモカ味もあります。

 なんかちょっとえらそう。実は少しくずれちゃっています。
 このぴよりん、周りがやわらかい生地なので、すごくくずれやすいお菓子です。

 ホームページの写真をごらんください。私の写真のぴよりんより細長いでしょう。表面のコーティングもしっかりあります。
 ぴよりんを崩さず持ち帰ることを「ぴよりんチャレンジ」と呼ぶそうで、専用ハッシュタグがあるほどです。マイナビニュースでも紹介されていました。

 このぴよりん、販売時間が決まっていて、販売前から店に長い行列ができます。私が並んでいるとき、後ろに新幹線に乗る予定の会社員の男性3人連れが並んでいて、上司らしい方のお土産にぴよりんを買おうという話をしていました。
「どうしよう新幹線間に合わない」
「俺が全部買うから、お前ら先行ってて」
「大丈夫?」
「大丈夫大丈夫。5分あれば」
 改札から新幹線乗り場まで階段を一階分登らないといけません。大丈夫ではないんじゃないだろうか。
 味違い2つを買う私に被せるようにして1ダースあまりのぴよりんを買い上げたた彼らは、わーっと新幹線改札に消えていきました。うーん。

 くずれないようにふんばるのだぞ、ぴよりんたちよ!

エッセイNo.027