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エッセイ グッド「モーニング」!(名古屋のモーニング巡り)

 昨年末にクリスマスのお話を書いた際、スキを押すと毎日日替わりでお菓子が出る、というしかけを作りまして、それだけのために随分資料集めたり写真をとったりしてしまったので、しばらくまとめ記事を書いています。(すいません)

 名古屋といえば喫茶店のモーニング、ということをよく聞きます。他県の方におすすめを聞かれることのしばしば。とはいえ、観光用、となると考えてしまいます。パ、パンがつけばモーニングなんだろうか。ゆで卵とサラダもいる?

 昔、仕事の実習で『モーニング発祥の店』みたいなところに行った記憶があります。一宮市だったと思う。思う、というのはよく覚えていないからで、その店にいる間、研修担当の方の話をずっと聞いていたからで、次の取引先の準備やら、研修仲間への配慮やらで必死でした。

 実際にはモーニング発祥の地は、一宮市説と豊橋市説があるようです。

特に一宮市は観光にいかそうという気概を感じますね。

一宮市のページを見ると、「発祥の店」自体はわからないようです。うーん。仕事のことばっかり考えていたからなあ……。

 名古屋の喫茶店、といえば、のコメダ珈琲店本店に行って来ました。


 名古屋市の瑞穂区にあります。今まで紹介したお店では、ういろうの若雀や山田餅本店が比較的近くです。

 本店、とはいえ、行ったことがある方にしたら多分そこのお店とあんまり変わらないんじゃないでしょうか。特別おしゃれというわけではないけど、落ち着ける雰囲気。中が見えないつくりは昭和風の喫茶店ですよね。広くとったソファ席と、長くいても大丈夫、と思わせる安心感。


 モーニングメニューはこんな感じ。多分、他のお店と変わらないんじゃないかな。


 ブレンドコーヒーです。マグカップがコメダだなあ、という感じ。

 ……豆。他県ではコーヒーにピーナッツ(あるいは他の豆)がつかないというのは本当ですか。名古屋の食文化を調べるうちに、なにがローカルで何がグローバルなのかわからなくなってきました。とりあえず、喫茶店のコーヒーに豆をつけさせたのは名古屋市のヨコイピーナッツ株式会社です。

 あの豆だけ食べたい。どこかに売っていないものか。
 と、たまに相談をうける豆をぽりぽりかじっていると、やってまいりました

スパゲティナポリタンが。

 ……。
 そうです。間に合いませんでした、モーニング。
 みなさん、いいですか。モーニング、というのはあくまで朝、百歩譲って午前中のサービスであって、お昼に行ってもやっていないのです。ご存知でしたかそうですか。

 瑞穂区、というのが思いのほか遠くて……むにゃむにゃ。

 自分がおすすめのモーニングなら、ということで名古屋駅から比較的近い「KAKO 花車店」をご紹介いたします。

 名古屋駅近くに数店あるコーヒーショップ「かこ」の本店です。
 店頭をご覧ください。

 モーニングを食べに行列ができています。
 入り口はこんな感じ。

 ステンドグラスがかわいい。カウンターと、椅子席が数席のとても小さなお店です。
 メニューはこんな感じ。

 手書き。
 本当に、古き良き喫茶店という感じです。「インスタ映え」と評判の「シャンティールージュスペシャル」を頼んでみました。

 じゃん。クリームとジャムののっている小倉トーストですね。
 クリームに酸味があって、見た目より爽やかに食べられます。
 ジャムは自家製です。「マーマレードは50年以上作っています」とマスターが嬉しそうに紹介してくださいました。

 コーヒーはこんな感じ。名古屋で初めて自家焙煎をしたお店としても知られているんですよ。

 ちゃんと聞きそびれてしまったんですけど、スプーン、シルバーだと思います。丁寧にやってらっしゃるんだなあ、と、そういうところでなんか思うんですよね。

 かこの花車店は本当に小さいお店なので、並びたくない、という方は他の支店に行ってみてもいいです。私は普段「柳橋中央市場」という市場の近くにある「柳橋店」に行っています。

 かこは店によって雰囲気が異なっていて、モーニングのメニューも違っていたりまします。柳橋店にはチーズトーストのモーニングもあるんです。たまに市場の方もいたり、ビジネスマンらしき人が新聞を読んでいたり。テーブル席も多く、カウンターの他に1人客が複数座れる大きな机があったりして、ぐっと地元の人用。ランチもおいしい。花車店の目玉、手作りジャムもちゃんと食べられます。

 もし地元の知り合いがいたら、行きつけのところを教えてもらうのもいいかと思います。モーニングは、「ちょっと豪華な日用」と「しょっちゅう行く用」の二種類のメニューが多分あって、地元の人の「しょっちゅう行く用」もなかなかいいものです。

 派手な見た目じゃないし、びっくりするほどのおまけもつかないけれど、普段着の名古屋の朝食をぜひ味わってみてください。

エッセイ No.030