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エッセイ ハートマン(ねこの悪だくみ2023年8月)

 こんばんは。がっつり休んで後の再開です。少しnoteのスケジュールを変えてみました。
 具体的には、週末(金曜日)に出るお題以外の全ての記事を事前に前の週に予約投稿できるように調整しています。いろいろ考えたんですが、毎日、朝の時間に公募を書くことにしたんです。以前は土日に固めてやろうとしていました。しかしそれだと時間のとれる週ととれない週とで作業量にかなりの差が出てしまいます。突発的に固めてやる、というのはご褒美的にはいいかもしれないけれど、スケジューリングが難しくなる。これではダメだと思いました。習慣づけて毎日コツコツやる方が性にあっています。むしろ、逆に、noteの記事の方を、おまけ的にできた時間に一気にやるようにしました。

 もうひとつは、時間の管理方法を変えました。何度かお話したことがあるように、私は睡眠活動に障害があります。2時間おきぐらいにいきなり寝てしまうことがあります。社会生活上、例えば会社で働いている際に自分優先で動くことは難しい(でもときどき居眠っていることを他の方に指摘されます。突然寝てしまっているため、私自身はあんまりよくわかっていません)のですが、自宅など、ひとりでいるときは2時間おきくらいに休憩をとることにしていました。寝てしまってはいけないときに突然寝てしまうと物理的に危ないからです。
 
 ポモドーロ勉強法というのを最近知って、先月休んでいるときに実践してみることにしました。集中力を持続するためのもので、25分間集中し、5分の休憩をとります。これを4セット繰り返すとちょうど2時間。私のライフサイクルにあうと思ったんです。
 実際にやってみるとだいぶ体が楽でした。変ですね。「だいぶ体が楽」ってなんなんだ。私、これを試す時に「5分間の休憩」を必ず寝て過ごしていたんです。すると、休みの日に自分を悩ませていた慢性的な鈍い頭痛が消えました。
 たぶん、なんですが。
 生まれてずっとこの体質のため、他の方との比較ができないままでよくわからないものの、私、日中の大半が「ものすごく眠い」状態なのだと思われます。(ネットなどによると私の持病による眠気はそういう体質ではない人の日常の眠気と性質が違っていて、普通の人が二日間徹夜したくらいの眠気なんだそうです。私は徹夜そのものが体質的にできないので、ここの感覚もよくわかりません)「2時間おきにいきなり寝ちゃう」っていうのはいわば、「限界」なわけで、毎日毎日限界ぎりぎりまで眠気を我慢して暮らしていることになる。あとの時間の大半は朦朧と彷徨っていて、実はもともと30分くらいしか綺麗に意識を保てていないのかもしれないのです。

 考えました。25分区切りというより、眠くなったら仮眠をとる、ということが重要なら本当はもう少し時間が欲しい。深いところまで眠って覚醒するまで15分くらい。30分おきに15分。これを3回で2時間です。

 会社の研修などで使っているタイマーを家に持ち帰るようにして、手帳にスケジューリングして、準備よし。平日もやるようにして、体調がずいぶん良くなりましたし、比較的長い時間起きている時にも負荷が軽くなりました。相変わらずちゃんと夜も眠れます。今までのあれとかこれとか、眠気だったんだ……。と振り返ると恥ずかしい。

 自分の生活の手本にしている人をあげなさい、というと、ハートマンが思い浮かびます。デスストランディングというゲームのキャラクターです。

 彼岸にいる家族を探しにいくために、21分サイクルで3分間心肺を停止する、という生活を続けている設定になっています。胸につけているのは蘇生のためのAEDです。

 家にある娯楽品は映画も音楽も小説も全部21分以内に完結するもの。もしもベッドに入る前に21分間が来てもいいように、床はふかふかのじゅうたんでおおわれています。初めて見た時、びっくりしました。そして、そうかと思ったのです。
 寝ちゃう(彼の場合は仮死状態ですが)なら、どうにかして起きている方法を探すのではなく、寝ちゃってもいいように生活環境を整えてしまったほうが現実的なんです。何十年も頑張ってきてもどうにもならなかった眠気と違い、タイマーを使って30分おきに眠るくらいは自分で確実にできる。

 昔と違ってふてぶてしくなり、今は外での移動中や会社の昼休みにも仮眠をとることができています。上司に相談をかけたため、居眠りを発見されても(注意はされるものの)今すぐ顔洗ってこい、と怒鳴られることはなくなりました。本当に楽に生きられるようになったなあと思う。

というわけで、今月も時間を計りながら頑張ります。よろしくお願いいたします。

 エッセイ No.062