新卒1年目である私のシンプルな資産運用方針

はじめに

今年4月から社会人になってから,お金についてあれこれと学びました.正解はないのですが,私が重視している考え方や運用方針を,来年以降入社する人向けに共有したいと思います.

前提

その前に,私自身の属性やお金に対する考え方を書いておきます.人によってこの部分は大きく異なると思うので,あくまで「こういう人がこう投資している」という参考にして欲しいです.

  • 新卒1年目の20代前半.

  • 所属企業の平均年収は高め.いわゆるJTC.

  • 実家は太くない.(世帯年収は平均程度か少し低め)

  • 資産運用で大儲けは狙っていない.将来的なインフレや老後資金対策が目的.

  • 一般人が市場平均に勝てるわけないという思想に浸かっている.

  • マーケットタイミングを的確に当て続けることは不可能だと考えている.

  • できる限りシンプルな運用方針にしたい.

私の資産運用方針

オルカン一本です.
厳密には,会社で加入させられた企業型DCの方で先進国株式インデックスを保有していたり,預金・現金も何割かあるのですが,本記事ではオルカンに至った経緯を書きたいと思います.

投資の大原則を守れない理由

一般人が投資をする上で重要が原則が,

  1. 長期

  2. 積立

  3. 分散

であることは有名です.基本的にはこの3つの原則を守りさえすれば,投資としては十分です.

では,この3つの中で1番難しいのはどれでしょうか.個人的には"長期"だと考えています(厳密には,長期間積立続けること)."積立"は証券サイトで一度設定すればクリアできますし,"分散"も一般的なインデックス商品を購入すればクリアです.唯一私たちに委ねられているのが"長期"です.

では,なぜ長期間積立続けられないのでしょうか.以下のようなケースが考えられます.

  • 保有している商品が暴落し,慌てて売ってしまう.

  • 保有していない商品が高騰し,すでに積立している商品の購入をやめ,高騰している商品を買ってしまう.

他にも色々と考えられますが,共通しているのは

  • 投資のプロでも読めないマーケットタイミングを読もうとしている.

  • 市場の平均を掴んでいるだけでいいのに,自分のポートフォリオを変にカスタマイズしようとしている.

の2点だと思います.では上記の2点を避ける,すなわち握力を高めるにはどうしたら良いでしょうか.

握力を高める方法

私がたどり着いた,握力を高める方法が「オルカン一本」です.この選択をしたポイントがいくつかあります.

  1. インデックス商品が1種類であること.ポートフォリオを一つの商品だけにするメリットは,変なカスタマイズを加えようとしなくて済むことです.先述したように,投資のプロでもない一般人が株をする上では,市場の平均を掴むのがベターです.すなわち,自分の資産も概ね市場平均に連動するだけでも十分なはずです.むしろ変なカスタマイズをすると,平均よりずれてしまう可能性が生じてしまいます.このような余地を自分に与えないために,インデックス商品一本という選択をしました.

  2. 国の分散ができていること.かなり個人的な感覚ですが,SP500にフルベットしていて,アメリカ株が暴落した場合,どう感じるでしょうか.おそらく私は「他の国にしとけばよかった」「この先もずっと下がり続けて,他の国に首位を奪われてしまうのではないか」と考えます.一方オルカンが暴落したら,おそらく私は「全世界がそうなっているなら仕方ない.私の判断というより,世界経済がうまくいかなかっただけ」「世界全体でみたら経済は回復するはず」と考えます.このように,自分がどう感じるか予測しておくと,仮に暴落が来た時に握力を維持できると思います.

さいごに

あれこれ書きましたが,長期間積立続けることさえ守れるのであれば,どのような商品を選んでも大差ないかと思います.本記事で挙げた選択は,あくまで私自身の思考のクセを踏まえた上で辿り着いた結論です.読者さんが自身の欲しいリターンや思考のクセを考慮した上で,資産を運用していくのが何よりも重要です.

参考情報


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