「成瀬は天下を取りにいく」を地元民が読んだ読書感想
はじめに
最近、本を読む時間がなかなか取れないと感じている方は多いのではないでしょうか。私も本好きで、月に何冊も読みたい気持ちはあるものの、仕事や家事に追われて時間がない日々が続いていました。
しかし、4月から電車通勤に変わったことをきっかけにオーディブルを使い、「ながら読み」や「聞きながら学べる」サービスを活用するようになりました。
月額1,500円と聞くと高く感じるかもしれませんが、ビジネス書一冊分の値段で、読み放題・聞き放題のサービスが利用できるのは非常にコスパが良いです。
最近は、電車での移動中や家事をしながら、本を「聞いて」楽しむようにしています。読書しながらメモをとりたいときはスマホのNotionにまとめておけば、効率的に情報を整理することができて便利です。
また、最新の人気書籍も多く揃っているので、本屋に行く時間がないときでも、必要な情報をすぐに手に入れることができます。
このサービスを使い始めてから、生活の中で無理なく読書時間を確保できるようになり、毎日の知識の吸収が楽しくなりました。
というわけで、最近オーディブルで読んだ?聞いた?書籍の中で、おすすめの書籍の読書感想です。
地元・膳所の風景が細やかに描かれた「成瀬は天下を取りにいく。」を読み終えて、何とも言えない親近感に包まれました。本屋大賞でおすすめされているこの作品、まさに私たち膳所住民にとって「完全地元」の物語でした。
成瀬の年齢が私の子供と同じという設定から、主人公が通う学校も子供の通っている学校と同じだろうと思わず想像してしまいました(笑)。
「うみのこ」の話や「ときめき坂」、そして懐かしの「大津西武」が登場するシーンは、まるで自分の日常や過去を振り返るような感覚でした。
特に、大津西武の話が出てきたときは、感慨深いものがありました。
私自身が大津に移住する前からちょくちょく大津に行き、あの場所に行っていました。
閉店後もその風景を見るたびに郷愁に浸ることがありました。
読んでいるうちに「そうだったなぁ」と過去の思い出と重なり、自分の体験ともリンクしてきます。
正直、ここまでリアルに描かれた地元の話を読むのは初めてで、いつも読んでいるフィクションとは全く違う新鮮さがありました。小説の世界なのに、現実の延長線上にあるように感じるのは、やはり自分の生活圏と重なっているからでしょう。
一方で、ここまで地元に特化した内容だと、膳所を知らない読者がどれほど楽しめるのか?とも思いましたが、そのリアルさこそがこの本の魅力かもしれません。