モテない奴と子どもになつかれない人の共通点。
1.さや香がネタにしたある種の真実
今年のM-1で惜しくも優勝を逃したさや香。
Theしゃべくり漫才といったスタイルで、ベテラン若手問わず多くの芸人が「あこがれる」と評する今大会でもっとも名を挙げたコンビ。
決勝では「男女の友情」をテーマにスピード感ある掛け合いで大ウケした。
その終盤、「キスは誰とでもできる」というくだりがある。キスを「大人の関係」とするボケに対して、ツッコミ役が角度を変えてボケを重ねる構図。
「(SEXしてない)たった一度のキスを大人の関係というのはどうなん?」という趣旨なのだが、「キスは大人の関係ではない」との主張がエスカレートし「キスは誰とでもできんねん!」と吠え、最終的に「あれ?俺の方が変態になってるやん」というオチになる。
非常におもしろい。
これはあくまでもネタ。
性教育的に男女の関係を論じるつもりは毛頭ない。僕も単純に楽しんだ。Youtubeも何度も見直してる。
ただ…
というセリフは、多少形を歪めてはいるけれど、ある種の真実を表していると思う。
「誰とでもできる」かどうかは人によって異なるだろうが、「清潔感のない人とはキスできない」はほぼ100%の人が共感できる話だろうと思うのだ。
・・・・・・・・
2.必要と十分
物事を実行に移す時などによく言われる「必要条件」と「十分条件」という言葉。
「清潔感」は、少なくとも「必要条件」なんだ。
「好き」や「性的欲求」も人によっては必要条件だけれど、「清潔感」はそれらの条件よりはるか手前にある「前提」ともいうべき条件。
とまでは言えなくても
は事実だということ。
清潔感は大抵の人にとっては十分条件ではないけど、必要条件のだいぶ上位だということ。清潔感がなければ、その先の恋愛感情や性的欲求は生まれ得ないということ。
これと似たような話が、子どもの現場にも起きていると僕は思う。
ここから先は
放デイのスタッフをしながら、わが子の非行に悩む保護者からの相談に応じたり、教員等への研修などを行っています。記事をご覧いただき、誠にありがとうございます。