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技術習得のみちのり。

この記事はどなた様でも最後まで読めるようになっています。

1.「できた」は道の途中。

今さら僕が整理する必要もない気がするけど、技術の習得はたぶんこんな感じだ。

知らなくてできない

知ってるけどできない

できないなりにやる

できた

できたりできなかったり

いつでもできる

上質にできる

大事なのは「できた」が基本的に偶然だということ。

自転車の練習などがその典型。偶然ほんの数mを自走する。その偶然を何度も繰り返しながら、いつの間にか打率10割で乗れるようになる。

そのうち片手を放しても乗れるようになり、気づけば二人乗りやながら運転が可能なほど技術が定着する。

呼吸レベルでできるようになるには、膨大な量の反復が必要。

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2.リスクのある技術を習得する難しさ

運転などの、失敗が怪我につながる技術は習得が難しい。起業もそのひとつだ。

今の自分が自力でやれば高確率で事故り、ダメージがある…。それがわかっているからチャレンジできない。チャレンジできないから習得・向上できない。

自力ではできないから、自転車は親が後ろを掴んで練習するし、車には教習所がある。事前に安全な状態で練習し、最初はゆっくりゆっくり短時間の実践をつみかさねる。

事故ったら大ダメージだから、事故らないギリギリのところで練習する。

これができないのがトラブル対応だ。

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3.平和だからこその難しさ

この国は基本的に治安がいい。

学校も、なんだかんだ言って集団を維持できていることがほとんど。

教育や支援の現場において、強制的な介入と迅速な対応、高度な連携が求められるレベルのトラブルなんてそうは起きない。

でも

起きたらその瞬間に対応しなければならない。

絶対0にはならないのに、基本的には起きない。だから経験値を稼ぐことができず、いざ起きるとアタフタしながらなんとか乗り切って、乗り越えられたことに満足して完結させてしまう。

トラブル対応の技術を習得・向上させることは難しい。

公安職たる法務教官だって、ただ場をおさめるだけならともかく教育という側面できちんと対応できる人は極めて稀。

一般の学校などでは、場をおさめることすら難しいだろうと思う。

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4.数をこなせない課題をどう学ぶか

繰り返せるなら何度も繰り返すのがいい。

でも

トラブル対応はそれができない。

じゃ、どうする?

やっぱり自動車教習と同じ気がする。

事前に学び、実践的に練習する。

本当はロールプレイを行うのがいいんだろう。ただ…現場におけるトラブルには型がない。方程式はつくれない。

やっぱり大事なのは視点だと思う。

どこをどう見れば、対応すべきツボが見えてくるのか…。そのツボに対してどんな方向性で介入すればいいのか…。

そこを整理しながら学び、実際のケースをもとにみんなで考えてみることがよいのではないかと思う。

当事者・第三者・同僚や上司…多様で入り組んだ関係図の中で、何をどう捉え、どう対応するか…。

僕の中では瞬時に行われる処理だけど、ここを言語化して人に伝えていくことはきっと意味があるんじゃないかと思ってる。

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こんにちは!へいなかです! 非行少年の地域定着支援を仕事にするべく、経済的な基盤をつくるためにアレ…

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