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ひとあし先にまとめ(1)

今日は3月30日。

明日でこのマガジンが終わります。

どうやら明日は記事の投稿ができないようなので、今日中に明日の分まで記事を書こうと思います。ただただ御礼です。

まずは今日の分。

・・・・・・・

2年前の今日は、なんとか引っ越しを終え車で少年院に出勤して、最後の仕事をしていました。

新年度の体制(というか僕自身の配置とそれに対する幹部の姿勢)に激怒して3月2日に退職願を叩きつけ、急な退職になったことを方々に謝りながら、それでもいろんな先生に惜しまれて退職。

31日は朝礼前に辞令交付を受け、職員朝礼で離任の挨拶をして終了。そのまま帰宅して妻と娘と近所の公園に行きました。桜が満開でした。

引っ越しや引継ぎ、それとお世話になった方々への退職の挨拶を猛スピードでこなしながら「なんとかうまく行くんじゃないか…」と思っていた民間人復帰は、その後3か月で「いったん就職しなおそう」という決断に。

要するに挫折もあじわったわけですが、
それも結果的にはよかったと思っています。

引っ越しのさなかに受けたこども発達支援研究会の認定講師資格も、児童発達支援・放課後等デイサービスの現場で自分の支援に生かすことができた。矯正教育とはまったく異なる分野でもう一度、現場職員としての自分のスキルを確認することもできた。

華々しく辞めたわりには地味な今ですが、人と向き合い、子どもを育てる大人としての自分の力を再認識できたことは本当に大きな成果だと思っています。

このマガジンはそうしたドタバタの中、2021年の4月にはじめました。順調に購読者が増えて、ここだけでまとまったお金になったら…なんて夢想は僕の力不足でまったく達成できず…

ただただ自分の日記としての意味合いだけでここまで来たけれども…それでも実は、常時20名以上の方に購読していただきました。

月500円だから毎月1万円以上。この2年間で24万円以上がこのマガジンから生まれました。お金の話をするのはダメかもしれませんが、やっぱりそこは切実で、毎日毎日書きながら2年で24万じゃ大赤字なわけですが…

それでも自分の日記がそれだけのお金になったというのはとっても大きなことで…娘と気兼ねなく水族館に行けたり、高いなと思いながらもランドセルの値段に文句を言わなかったり…そうした日常の小さなしあわせを、このnoteが少し支えてくれたように思います。

これは、定期購読マガジン以外も含めた全部のデータですが、10万を超えるビューのほとんどはこの2年の間にいただいたもの。

正直な話、忙しくて更新が負担だったことも多い。妻と娘との時間を犠牲にしながら1本30円程度の記事を書く…その罪悪感もないわけじゃない。

でも、それ以上に書くことで生まれる思考と癒やしの価値はあったと思っています。何より…

読んでくれる人がいること
月500円を払っていただけることの有難み
払ってくれる人を増やすことの難しさなど…

本当に多くのことを学ばせていただいた。

いやぁ…難しいんだなぁ。

そりゃそうだよなと思います。キングコングの西野さんとか、実業家の堀江さんとか、メンタリストのDaigoさんとか、…そういう1本読むだけでも価値がありそうな人たちが1000円程度の金額でほぼ毎日記事書いてる時代に、僕のただの日記に金払う人なんて極めて稀。

それ自体は最初からわかっていたこと。
だから500円にしたんだし。

でもこれだけ書いてきたことが、
これからの自分には役立つと思う。

非行少年と語り合い、毎週何万文字も書いてきた法務教官。ただの民間人に戻った僕にとって、好き放題書ける場所があったことは本当によかった。

仕事は始めたら仕舞いかたを考えなければならない。

いつかやめるのだとしたら…それはきっとこのタイミングなのだろうと思ってる。このマガジンは消しません。新年度、少し時間をおいてからきっと、メンバーシップで何らかの投稿をはじめるでしょう。

でもとりあえず、その時まではいったんお休みです。生身の自分の生活と仕事に、少しだけ集中します。

明日の記事もこれから書きます。どんな話になるか自分でもわかりませんが、最後の1本、じっくりお読みいただければ幸いです。


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放デイのスタッフをしながら、わが子の非行に悩む保護者からの相談に応じたり、教員等への研修などを行っています。記事をご覧いただき、誠にありがとうございます。