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「専門知識」が生み出す絶望。
知識は大事なもの。
そして
世の中のほとんどすべての情報はネットを介してタダで手に入る。
今情報発信で収益を上げている人の多くは、オリジナルの情報を売っているわけではない。誰かが生み出した小難しい情報を、素人が手に取ってわかったつもりになれるように加工する「情報の加工屋」だ。
で
その加工された情報だって基本的にはタダで手に入る。普通に生きていくのに困らないだけの情報は、スマホさえあればいくらでも手に入る世の中だ。
誰でも手に取れるといえば、とってもやさしい世界に見えるかもしれないが、実際にはそんなことはない。
誰でも手に入るということは、手に取る人と素通りする人の間に格差が生まれやすいということだ。Excelなんて最たるもの。
この30年の間にパソコンは一人1台になり、この国ではほとんどのパソコンに無料(本体価格に含まれてる)でExcelが組み込まれている。
無料で手に取れるところにあるのに、いまだに全くさわれない人間が山程いて、その一方で少しずつでも習得した人間は、ド素人が1時間かけて行う仕事を一瞬で終われせてたりする。
僕の職場ではかつて社員が3人がかりでやってた仕事の大半を、今僕一人で、しかも1時間くらいで終わらせてる。(そこにはExcel以外の能力も関わってきてるけど)
無料で誰でも使えるところにあるということは…庶民の間で格差が広がるってことだ。
上流階級しか触れられないものなら、上流とそれ以外の間に強烈な格差があっても、庶民の間には格差が生まれない。無料で誰でも触れられるってことは、庶民の間に格差が生まれるってことなんだと僕は思ってる。いい悪いは別として。
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んで…
今まさに、対人支援の領域はその格差がどんどん広がっている最中だ。
発達障害の基本的な知識ならググればいくらでも手に入る。優れた実践も5分で見つけ出せる。学び、それを活かして効果的な支援をしている人も少しずつ増えていて、そういう意味では「素晴らしい世の中になってきているな…」と僕は思っている。
けれど
どうやら必ずしも喜んでばかりはいられないようだ。知識が普及することによって、副作用が起きている。
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放デイのスタッフをしながら、わが子の非行に悩む保護者からの相談に応じたり、教員等への研修などを行っています。記事をご覧いただき、誠にありがとうございます。