どこを共有してるのか…という話。
昨晩、ひさしぶりにTwitterスペースでお話してました。お相手は斎藤タダアキさん。ゲイでHIV当事者。僕は勝手に「アニキ」と呼んでたりするとっても大好きな人。
アニキの話から学んだ事はたくさんあるけれど、なかでも「カミングアウトができる世の中になって、カミングアウトしないで生きてる中年世代のゲイがかえって苦しくなってる」というお話には衝撃を受けた。
タダアキさんは、様々な活動の中で多くの当事者と向き合い、その中でキレイゴトじゃ済まない現実をたくさん見てきた。だから簡単に耳障りのいいことは言わないし、世間が盛り上がってるできごとにもどこかでリスクやデメリットを見つめてる。
昨晩のスペースは、アニキから誘っていただいて実現した。実は二人でじっくり話すのは初めてで、やっぱり1時間では全然おさまらず、二人でひたすら2時間ちかく話し込んでしまった。
ただ…
これは本人も認めていることだし、相互に確認しあってることなので勝手にこの場で言ってしまうが…
アニキと語らうのはなかなか難しいと思う。
事実としてたぶん、タダアキさんとガッツリ語るのは大半の人には難しいだろうし、理解するのもついていくのも大変な上、ちょっと不快になることもあるだろう。
その要因の1つはアニキの話が基本的にわかりやすくない…ことだと思う。
昨日のスペースも「安倍晋三さんの事件」を話題にして始まったが、そのへんの説明を一切省いて話してるから、聴いてる人は何を話してるのかさっぱりわからなかっただろう。
終始そんな感じだから、昨日スペースに入ってきた人のほとんどは10分以内にいなくなった。それはある意味当然のことで、僕だって途中で入ってきたらすぐ抜けただろうと思う。
「いなくなったリスナーが頭悪い」とかでは断じてない。わかりにくい話を聴くのはしんどいし、あまり価値的とも言えないから、むしろ賢い選択だとすら思う。
僕だってすべてを理解できたわけでもないと思う。昨日だってなんども「あれ…?これなんの話だっけ?」と迷子になりながら話してた。
僕の交友関係の中では図抜けて語らうのが難しいのがタダアキさんだ。
でも僕は彼と話すのが好き。楽しいし、刺激的だし、価値的だと思ってる。昨日もやっぱり話してよかった。楽しかった。
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最近の僕の仕事は人と話すこと。
違いから刺激をもらいつつ、共感できるところを見つけ、浮き彫りにして、自分と相手だけでなく聴いてくれた人にも役立つ何かを生み出すこと。
こちら↓は半分遊びだけども、それなりに楽しめると僕は思ってる。
いろんな人と語らってきた僕だけど、タダアキさんとの話はやっぱりちょっと異質だ。
共有してる部分が、ほかの人達とちがう。
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放デイのスタッフをしながら、わが子の非行に悩む保護者からの相談に応じたり、教員等への研修などを行っています。記事をご覧いただき、誠にありがとうございます。