「想い」を大事にすると「いい人」っぽく見えるからついやっちゃいがちだけど…それって結構もったいないよ?
先月、主に学生をターゲットとしてビジネスマナー講座を開催しました。
ビジネスマナーなんてググればいくらでも出てくるし、別冊宝島みたいな数百円の雑誌でも結構きちんと解説されてる。Youtubeでも山程見つかる。
そんなどこでも学べるものを、僕が講義する…ということで考えた。僕が講義することの意味と、そこで提供すべき価値について。
僕が出した結論は「理解してもやらない」とか「理解しようと思えない」という心理的抵抗を軽減すること。マナーを古臭い慣習として無視しがちな人たちに向けて「…俺もマナーちゃんと意識しよう」と思ってもらうことをゴールにした。
その最初の一言はこんなメッセージ。
世の中のマナー講師がまず言わないであろう角度からいきなり本質を放り込んだ。若干のざわつきが、zoom越しでも伝わってくるようだった。
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こういうものを語る時、多くの人は”こころ”を語る。他者に対してどのような気持ちを抱くのか…その具現化としての行動を説き、何よりも心を重視する。
まぁその方が見た目がいいからね。
「ただのスキル」なんて言ってたら、下手すりゃ不快感を抱く人もいる。多くの講師は否定するだろうし、思ってたって言いづらい部分だ。
でも僕はあえてそこから話を始めた。
なぜか?
想いを重視するあまり、具体的なスキルがきちんと伝わってないと感じたからだ。多くの人はいろんな場面でそれを実感してるはずなのに、マナーや愛情を語り始めるとそこを避ける。本当に気持ち悪い。
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放デイのスタッフをしながら、わが子の非行に悩む保護者からの相談に応じたり、教員等への研修などを行っています。記事をご覧いただき、誠にありがとうございます。