2/15 | 支援者の苦労と苦悩を語るⅡ〜こはけん講師・へいなか〜
第一集とこはけんについてはこちら↓
2−1 養成講座ワークショップの内容を考える
安部が担当するワークショップは2つ
①は無事第一回が終了。
その報告は第一集で書いた。
本項では②について考えたい。ということでぼんやり思いつくまま書いてみて、最後に構成にまとめてみる。
・・・・・・・
発達支援の現場は主に、特別支援学校・特別支援学級・児童発達支援施設・放課後等デイサービス・保育園・幼稚園と家庭。
こはけんには保護者もいるが、養成講座の受講者は基本的に職業として発達支援を行っている人たちだ。
現場はそれぞれに状況も目的も異なり、当然、やるべきこともできることも違うが、ひとつ大きな共通点がある。それは…
ということ。
制度上、一番大人:子どもの比率が1:1に近いのは児童発達支援施設だろうが、それでも子どもの方が多い。
『叱る依存が止まらない』という本が話題になり、タイトルだけでろくに中身を読み込んでない人間が「叱る職員=まちがってる」という認識でさわぎたてているが…
実際問題、叱る瞬間はゼロにはならない。
なぜならば、生命身体の危機や他者の尊厳を傷つける度を越えた悪ふざけなどが時として起こるからだ。
行動を3つに分けてみる。
cの場合において「叱る」は必要な対応だ。(もちろん何を「許しがたい」のか…は個人差がある。だからこそ支援者は自分が何を許しがたいのか…に自覚的であるべきだ)
…本講座において「怒る」「叱る」「諭す」の区別は論じる必要がないように思う。その程度のことは別にここで取り上げなくてもいい。(個人的には「怒る」が悪者になりすぎてる気もするし)
ふむ…。
「叱る」の意味と機能は整理しておいた方がよさそうだ。(無駄に「叱る」を悪者にしないために)
と同時に、「望ましくない行動を減らす」ではなく「望ましい行動を増やす」が原則であることも確認しておきたい。
ただ…それらはあくまでも前提。本題は「効果的なほめる/叱る」のためのワークだ。
2−2 (続)養成講座ワークショップの内容を考える
叱る依存に陥らず、「効果的なほめる/叱る」を行うにはいくつかの要件があるように思う。そしてたぶん、僕はほめる/叱るが上手い方だ。
こはけんの理事たちもそう思ってるからこのテーマを指定して任せているのだろうと思う。
60分でできることは限られている。理想的な状態を伝え、そこに向かって第一歩を踏み出してもらう時間になればいい。
僕が考える「効果的なほめる/叱る」ができる状態、それは…
という状態だ。
ここから先は
放デイのスタッフをしながら、わが子の非行に悩む保護者からの相談に応じたり、教員等への研修などを行っています。記事をご覧いただき、誠にありがとうございます。