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企画と運営は分けた方がいい(66)

1.いろんなプロジェクトに関わって思うこと

三人よれば文殊の知恵

というけれど…

この国の人たちはちょっと、「みんなでやれば大きなことができる」と想いすぎてないだろうか。

何かをやろうと思い立った時、SNSで発信して協力者を集め、役割分担してプロジェクトを走らせていくのが現代のスタンダードだが、大抵の場合そこに「必要最低人数」という概念がない気がしている。

きっと…

ボランティアで人を集めているからだろう。

どれだけ集まっても人件費がかかるわけじゃないから、自分の影響力の及ぶ範囲の中で制限を設けず人を集め、全員で協議して動こうとする。

僕はいつも「これじゃ部隊が重すぎるなぁ…」と思ってしまう。

企画に関わる人間はできるだけ少ない方がいい

というのが僕の考えだ。

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2.取引コスト

人が増えれば、全員で顔を合わせるのが難しくなる。日程の調整も場所の選定も難しい。僕の感覚では5人を超えるとすでに極めて困難だし、10人を超えたら一同に会することは基本的に不可能だ。

仕事ならともかく、ボランティアのチームならそれが現実だろう。

だから僕は、5人以上で連携して物事を進める時には非同期のコミュニケーションに軸足を置くようにしている。LINEやSlackなどを使って文字でコミュニケーションを取り、可能な限りzoomなどは使わない。

チームの人数が増えるということは…単純に「話し合う」こと自体が難しくなるということだ。

合意形成となればその難易度はさらにハネ上がる。

正解のない問いに向かって合意形成しようと思ったら「全員の100%の納得」なんて生まれるわけがないから、社会性の高い人間はある程度のところで妥協しながら微調整を繰り返す。

それ自体は必要なことだし、素敵なことだが…残念なことにその結果、参加密度は下がり、大した意味のない関わりになってしまうこともある。

情報を共有し、意見を交換し、合意形成する…

そうした組織内での連携・調整のコストは、あたり前だが人数が増えれば増えるほど大きくなる。

企画のメンバーは必要最低限の方がいい。

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3.企画と運営は分けた方がいい

僕は今、一人でオンラインセミナーを企画・運営している。

デジタルの最大の利点は参加人数が20名でも200名でも2000人でもそこまで手間は変わらないということだ。

僕は自分の集客力とその他もろもろを踏まえて20名限定にしているが、お客さんが集まるなら別に50人にしたって一人で運営できると思ってる。

ではオフラインならどうか…?

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こんにちは!へいなかです! 非行少年の地域定着支援を仕事にするべく、経済的な基盤をつくるためにアレ…

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放デイのスタッフをしながら、わが子の非行に悩む保護者からの相談に応じたり、教員等への研修などを行っています。記事をご覧いただき、誠にありがとうございます。