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【バイク】小型AT限定教習 卒業検定

*教習9時間目はこちら

午前9時。
仙台の気温は3度。
今シーズン初めてダウンジャケットに袖を通し、いざ卒業検定へ——。

10分前からロビーで待機していると、検定担当者がやってきた。
プロテクターを装備後、まずは検定の説明が行われた。
検定の仕方、注意事項、どのような行為が減点、または失格となるのかを教えられる。
やはり一本橋の脱落は一発失格だった。しかしコースの間違いは減点すらないらしい。

じゃあ注意すべきは課題と安全運転の所作だな――と頭の中で優先順位をすっかり入れ替えたことにより、後にやらかしてしまうことになるとは、この時の僕はもちろん知る由もなかった。

どうやらこの日のバイクの卒業検定受験者は僕だけだったようで、説明はとんとん拍子で終わり、あっという間に慣らし走行も済み、となればもう本番を残すのみとなる。検定員は車に乗って僕の後ろにつき、すっかり発進するのを待っている。心の準備をする間もなく、もはや走り出すしかなかった。

検定はバイクに乗るところから降りるところまでが審査対象となる。
家に帰るまでが遠足だぞ、なんて思いつつ、きちんと後方確認してから乗り、いざ出発。

まずは場内中央にある二車線の直線に入り、突き当たりを右折するので途中で進路変更、ウインカーを適切に出す。そしてまた右折し、信号付きの交差点に進入する。交差点に入る時は左右確認を忘れるなよ――と自分に言い聞かせた瞬間だった。

プッ、と短くクラクションが鳴った。

止まって振り返ると、車の中から検定員が右、右、と指を差している。
そこで気付いた。

しまった! ここ右折だった!

右折レーンに移るのを忘れてしまっていた。安全運転を心がけすぎてしまった弊害だった。
でもコース間違いは減点にならないから……と気を取り直して、再出発。

S字クランク、30キロ走行は問題なし。場内には1台しか車が走っていなかったので、周囲はあまり気にする必要なくてよかった。

で、次が問題の一本橋だった。
考えすぎると身体が緊張してしまう、その前にとりあえず安定する速度を出して乗り上げてしまえ――とアクセルを捻る。おかげでふらつくことなく進めた。やや速すぎた感があったが、変にブレーキをかけて落ちてしまうよりはマシだ思い、そのまま渡りきる。
結果は4.9秒。案の定0.1秒速かった。
でもこのくらいなら多少の減点で済むはず、あと大きなミスさえしなければ問題ないだろう、とここでも頭を切り替えて、コース走行に戻る。

急制動、坂道発進、路駐の追い越し、踏切と、残りの課題は(おそらく)問題なくクリアし、ゴールへ。
止まって降りる時、「あれ、降りる時も後方確認するんだっけ?」と迷ったが、とりあえずやらないよりやった方がいいだろうと判断し、慌てて振り返ってからバイクを降りた。

うーん……どうだろう。
完璧とは言えないが、まずまずだったのではないだろうか。
明確な減点は一本橋、あとはコース間違いの際右折のために右に寄らなかったから、それも対象だとすればその二つくらいだったように思う。100点満点中70点で合格みたいだが、さすがに70点は超えているように思えた。

その後は検定員から気になったところの指摘をされた後、合否通知を待つべく、プロテクターなどを片付けて、ロビーへ。

5分程で検定員とは別の人に呼び出しを受け、テーブルにつく。
「検定の結果ですが……」
特に溜めもなく。
「おめでとうございます。合格です」
合格した。

卒業証明書は夕方頃に出来るので、あとで取りに来てとのこと。
そのとき時刻は9時40分くらい。
1時間足らずであっさりと終わった卒業検定だった。

入校してから一ヶ月とちょっと。
長かったような短かったような。
しかし何はともあれ、結果的にはストレートで取得できたのだから満足だ。
あとは免許を更新すれば晴れて小型AT限定免許取得となる。
来週行けたら更新してこようと思う。

さて、スーパーカブ110はいつ買おう(車種は決めた)。
雪が降ると乗れないので冬が終わってからの方がいいのだろうけど、果たしてそれまで我慢できるのだろうか……。

※免許更新はこちら

その分活字を取り込んで吐き出します。