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作りたいから作った物ほど人の心に刺さる。

作家人生で何回か経験した「これが刺さるのか!」と言う体験

デザインフェスタ57開催が迫る中、新作グッズの「ヨモツヘグイの小皿」の画像をツイートしたところ、プチバズりしました。
こう言う事は過去、片手で数えられるくらいの回数経験しましたが、業者さんなどタグ付けしていないツイートでは初めての事で、止まらない通知に嬉しさと不安を覚えました。
過去の経験と今回の事から、「なるほど!」と思い至った事がありましたのでちょこっと書いてみようと思います。

どんな物が注目されるのか

そもそもヨモツヘグイって何?と言うところから簡単に説明します。
日本神話では、黄泉の国(死後の世界)のかまどで煮炊きしたものを食うことをヨモツヘグイ(黄泉竈食)という。
黄泉の国の食物を口にすると、心身が黄泉の者になるとして、現世に戻れなくなるとされている。
この「異世界の物を食べると戻れなくなる」との逸話は世界の神話の中で語られており、文化人類学面での「人間の根本的・普遍的タブー」と考えられる。

※ピクシブ大辞典より
知っている方は知っている言葉、と言う感じです。
なので決して「これはバズるぞ~」などと思っていませんでした。
今回このお皿を作ったのは、コップや湯呑みが良い感じで出来上がってきたので他の食器を作ってみたい→同じ業者さんでお皿作れる→お皿、食器、食べる事に関連したワードにしたい、と言うような流れがきっかけでした。
元々文字をデザインしてグッズを作っている私のこだわりとして、用途と文字がマッチしている事がとても重要です。
そのマッチングが上手く行き、好む方の目に留まる事ができたのだろうと思います。
並行世界としての活動が広がるきっかけの1つに、「怪談マニアキャップ」があります。
これも、誰にかぶってほしいとか売れてほしいとか以前に「作りたい!」と言う気持ち先行で製作しました。
それが本当に怪談マニアな方に届き、怪談師さんが被ってくださり、並行世界の作品を多くの方に見て頂く事につながりました。

今見てもなかなか良いデザインの怪談マニアキャップ

SNSで注目されたら売れるのか?

ここで注意すべきは、SNSでの反応がそのまま売り上げにつながるとは限らないので売ってみないと分からない、って事です。
なのでまだイベント、通販共に販売開始前の現時点でも「人気商品」とは言えません。
面白い!と思ってくださった方がほしい!と思ってくださると言う訳ではありません。
5/20,21のデザインフェスタにて販売開始なので、実際にどんな反応があるか楽しみです。
もうひとつ、RTやいいねが1,000を超えると否定的な意見や「いらん事」を空リプや引用で言ってくる人がぐっと増える事があります。
注目されれば万事OK、ではない事を改めて思い知ります。

「好き」の塊は多くの人に刺さる

私は元々、「こういう作品は売れるかも」ときちんと狙いを定めるなど、計画的、戦略的な物作りをしていません。作りたい物を作っています。
だからこそ辿り着けた結論は
作家の「好き」が詰まった作品は、同じ「好き」を持っている方に響く
という事です。
好きで作っているんだから、反応があろうがなかろうが関係なくない?
と自分でも矛盾を感じますが、それはそれこれはこれ。
やはり多くの方が「良い!」と言ってくださるのは自信につながります。
そして見た方が使い方や意味を深堀りして更に作品を魅力的にしてくださいます。
今回の小皿で言えば、
「この小皿に乗せると、動物ヨーチが異形に見える」
「これって食べ終わるまで分からないって事?」
など私が意図しなかった事を言ってくださってとても嬉しくなりました。

最後に宣伝

5/20,21にビックサイトで開催されるデザインフェスタvol.57に、「並行世界」で出展します。
ブースは西館4階、L-162です。
今回記事の中で取り上げたグッズはもちろん、普段作っている推し活をちょっと楽しくするグッズやメッセージ性の強いアクリルキーホルダーなど取り揃えてお待ちしております。
7月に参加するイベントのDM、フリーペーパーなど配布もございますので、それだけでもお手に取って頂けたら嬉しいです!


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