「町中華で飲ろうぜ」と「ずん喫茶」 #好きな番組

BS-TBSにて現在、月曜の夜10時より放映している番組「町中華で飲ろうぜ」

いきなりで何だが、これを見て、その店に行きたいと思うことは、ほぼ無い。

それは、私が全くの"下戸"であることが理由の大部分を占める。
また、歳のせいもあり、油を多く使う料理を、あまり食べられなくなったというのもある。

でも毎度、良い店だなと思う。

そして、非常に楽しく見ている。

いや、今一番楽しみな番組である。

ただ見ていて楽しい、単純にそれだけであるが、それの要因の大部分を占めるのは当然、やはり「玉袋筋太郎」である。

私は散歩好きであり、この番組も、玉さんが散歩がてらにフラッと寄って飲んでいる体で見ている節があり、その店に行くまでのストロークも良い。

では下戸の人間が、その途中で立ち寄る先は、そう、"喫茶店"である。

そして、BSテレ東にて現在、土曜夜10時より放映している「飯尾和樹のずん喫茶」という番組も楽しく見ている。

"純喫茶"とかけたタイトルだと推測できる。

一応、"アルコールを置いていない"ことが、純喫茶の定義だそうだが、この番組においての店の選定は、それとは無関係であろう。

私的な感覚では"全席喫煙可"、もしくは喫煙席の割合が半数以上ならば、そのさらに格上の「ザ・純喫茶」と言いたい。

自身はヘビーでもチェーンでもない、日に1、2本吸うか吸わないか程度のスモーカーであるが、わざわざ喫茶店に入り、椅子にどっぷりと腰をかけて、テーブルの灰皿を使って吸うと、何だか妙に贅沢な気分になるし、それは実際に贅沢な時間と思う。

ちなみに私は紙タバコなので、"電子タバコのみ可"は、勝手ながら「ザ・純喫茶」からは外れる。

Googleマップで、そういった店を探すのが好きだが、そのレビューには決まって、タバコ臭いだとか、分煙されていないだとか、そんなのが見受けられる。

40オーバーの私に言わせれば、喫茶店というのはそもそも、タバコがデフォルトである。

とは言え、久々に全席喫煙可能の、こぢんまりとした喫茶店へ行った際、帰宅後に脱いだTシャツの、そのヤニ臭さ、染み付き具合には驚いた。

特に女性においては、それが髪やカバンに染み付くことを想像すれば、文句の1つも言いたくなる気持ちはわかる。
タバコに免疫が無ければ、尚更である。

それゆえ、もうとっくに、タバコの匂いがケチを付ける立派な材料となっていることは、承知している。

一方で、店主の健康上の理由により、長年続いていた全席喫煙を完全禁煙へシフトチェンジし、成功している店もある。
それまでの常連からは「2度と来ねえよ!」と言われ、一気に離れたそうだが、入れ替わるように近所の主婦層が新規の客となり、ママ友の集いの場としても重宝されるようになったとのこと。
なんかこれは見事で、良い話である。

話は戻り、ずん喫茶は、そのタイトルの元となったであろう純喫茶には特段こだわらずに、単純にその町の「町喫茶」を訪ねている印象を受ける。

「町中華で飲ろうぜ」が、その最たるものだが、BSは主に"町"を、地上波は"街"を中心に扱っているように思える。

飯尾さんは"街"においても、そこに溶け込むような振る舞いで、普通に馴染んでいる姿を地上波の方でもよく見るが、玉さんの場合は、その場を掌握して"町"に変えてしまいそうな雰囲気がある。

どちらも東京生まれ東京育ちの手練れである。

玉さん視点で"街ブラ"するような、スピンオフ的な番組も面白そうである。

もちろんそれはBS-TBSで。

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