物語

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仰げば尊し

仰げば尊し

チェリーブロッサム 馬鹿みたく咲き誇る 春だからって 許してあげない 写真を撮るなら なんか言ってくれよ 黙ってちゃそれもう 盗撮だから 決まって君はもう気まぐれで スケべな話はNGで ぼくは ダサい髪型をけなされて アハハハって笑う 初めましてって言った日から すべてが始まって 触れたりはできないままで 仰げば尊し 壊れちゃうのが怖いだけな 弱虫意気地なし せめて名前呼んでくれよ 仰げば尊し 初めましてって言った日には 実は何も始まってなくて 今がチャンスと息を飲んだ

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夜は退屈

夜は退屈

誰もいない部屋で踊っている 誰もいない部屋で歌っている 夜は退屈 僕は窮屈な 暮らしの中にただ埋まっている 誰もいない街を望んでいる 誰もいない国を焦がれている 夜は退屈 日々は採掘さ 光の中でただ踠いている どうにかなりそう どうにでもなれそう どうにかなろうよ どうにでもならないと どうにかなるのよ どうにかなっちゃえ

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旅

終わらない旅を知らせて 大きな意地悪をした気分 隈なく探す穴の底 見上げる空は穴模様

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うつろい

うつろい

記憶に内蔵されている いくつかのボタンを動かして 新しいリズムのサンバを踊りたい 目隠ししてる間にサササっと 世界壊滅して復旧して 世界一巨大なスーパー作りたい 青くて美味しそうなうちにこの星は 大切な命をたいらげてしまうよう スーパーナチュラルな街 スーパーナチュラルな君 永久不変の約束なんてするんじゃなかった ある程度ありえるぐらいの災難を 覚悟の上愛し合っていたい

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お祭り

お祭り

にわか雨が 通り過ぎた夏 傘越しのキミが 淡く滲み光る ずっと待っても 無駄なんだろう どうせ 季節の変わり目には 思い出すのだか 最悪はいつも 僕らの中を 残酷なまで 優しく通り過ぎて タイムスリップしても 何度やっても 結末は同じ そうわかってるんだよ

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小宇宙

小宇宙

ドライクリーニングで世界は一気に落ちて そこに星を敷き詰める、世界は いつの間にかほつれた糸の先に 丸まってやがて尖って丸まって

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尾道

尾道

その夜の麓でうごめくそれは 猫だ猫だと女子がはしゃいだ 猫はどこだと探して歩く 片手にアイスで片手にポリ袋 猫は出て来ず姿形は 夜の袖へとサササと消えた 或いはそれは猫ではないのか 片手にナイフで片手にゴミ袋 大人の男が立ち去っていった 彼女や彼にとってそれは猫だった 例えばそれが猫でなくとも

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ぷろむなあど

ぷろむなあど

口より先に手が伸びる 鼻先ゆする春を待つ 人より人のふりをする 近場のコンビニなぜ消える 少なくならない日数を 指折り数えて確かめる 窓の向こうに敵がいる ガラスで嘘をコーティング 耳の中から水が湧く 雪の降る夜にそれを知る 永遠違いを見破られ タイムスリップあきらめる 未来をエディション 未来をエディション 大きな波から顔を出して 未来をエディション 未来をエディション 砂漠に種蒔く無駄を許して 未来をエディション 未来をエディション このままどこか知らない街へ

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otogination

otogination

さあさあ どんどんヒリヒリしようぜ 太陽を背中にしょって 満面逆光で燻んだ金髪を揺らしながら ここは海だったかと思わせる口ぶりで あなたは拳を大きく突き上げた 高くはなくてそれは大きく 大きな大きな機動力を持ちながら 目の前の幸せも不幸せも その両方に意味とかあります? を物語るには充分な密度と硬度を持った 大きな大きなただの岩だった

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かくれんぼ

かくれんぼ

暗い部屋で時は過ぎた 溢れるほど見つめた 僕と僕 近い未来 遠い未来 距離を図れるほど 大差はない 闇雲に飛べばいい 誰かがそう言って またその一歩を 踏みはずそうになった ランプを灯せど かろうじて照らすのは また僕に戻るための 一本の道だけ 神様にお願いをしても 大したことはないだろうと 足蹴にされるだけ それならば祈る筋合いもない 新しい朝に復活を遂げる 夜を越えて また少し先の未来が 顔を出しては かくれんぼ

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トーキングレディ

トーキングレディ

どうかしたか問うとまだ そんなに大したことない気分 闇につかれて掻き毟る今夜 だいたい開いて見えるのです たまにだからあんま気にしてないが カクテル持つ手震えてないか 戦士とかただの重労働か 髪分ける仕草反芻していてまだ 向こうにあるのか問わないのか 滅多に見れない膝の裏側 役にたてればそうでもないが ざわつく素肌散りゆく花びら 最果てどこだ道しるべあるか ねねなんか腑抜けた声で 革命とか叫んでなかった? トイレの隙間シミだらけだわ 遊ぶ暇ならいくらでも売るわ

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