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なんか変

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なんか変っぽいうたをまとめていきます。
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2021年5月の記事一覧

グリーンスムージー

ひっくるめるといつも怖くて そんなに触れなくてもよくわかること ちっちゃなバスに憧れていたこと 走行中のバックミラーから僕ら 当たり前の風景を見逃していく あられが降った夏の日の午後の 何かの奇跡の末端に触れたような 遊びで賭けた鳥の羽ばたきに関する 誰にもわからない勝敗の結末とか 永遠が永遠とは思えない 想うことは難しいということ

ぽん

比較を辞めた瞬間 人間は 散り散りなりながら 進化を遂げ 荒ぶる魂の 叫びを包括した 丸と四角の合弁企業のような体を成す 誰かがつまらないと軽視したその物体は 罪など存在しないかのような世界との 内輪差部分に存在し得る形状をしている 古の予感では感知しきれなかった事実に 狂喜乱舞するアフタービジョンたちは 比較を辞めなかったパラレル世界の端の めくれる導入部分を 微風で揺らしながら おいでおいで はよこいやと 優しく妖しく 手招きするみたいです

残暑

だいぶ傷んだ髪だけど 空を飛ぶことできるかしら 社畜で今日も終電だけど 恋の女神に会えるかしら 束の間の嘘で死に際ですけど コンドロイチン増えるかしら 真夏の太陽ゲキアツですけど ピクサー映画で泣けるかしら ううんきっと大丈夫 だって私はあなたじゃないから あなたは本当に非道い人だわ 考えたくもないくらい

tap the universe

生きた心地の温かさよ なぜに涙腺をくすぐるのか ファスナー閉じる直前みたいだね その隙間にどうか 挟まれませんように 忘れな草という花を 食べたよ夢が溶けた朝 無駄な抵抗はよしなさい 叫び続けてるドアの向こう どうにもならないことを 素直に捨てないで 割れた胸のふくらみから 窪みに沈むその距離は遠いよ 萎れた雨の日のきみの全貌を 抱きしめたいよ 漬け込むみたいに 生きた心地の温かさよ なぜに涙腺をくすぐるのか ファスナー閉じる直前みたいだね その隙間にどうか 挟まれませ

オコジョ

選び抜いた菓子パン落として眠る 遮光に優れた部屋起きる気配なく沈む 永遠とはまだ出逢ってないだけ 寒くなればたびたび顔を出す 清廉とは可愛くはないだけの 騙し絵のような手品のようなウソ

臀部

これを読める人と読めない人がいる これの意味わかる人わかんない人がいる これの場所わかる人とわかんない人がいる これの存在理由わかる人とわかんない人がいる これの英語わかる人とわかんない人がいる これの英語読める人と読めない人がいる ググればいいことわかる人とわかんない人がいる 私は考える、考えることの意味と 考えてしまう意味のなさを ドッキングしたので僕は今無だ

ナイストゥーミーチュー

なんだかやさしい今日や テキスト通りの毎日 積もるものはあんのかな 減る一方の命と 形を知らない愛が 忘れさせてくれない 自分自身 未来のことは知りたくないよ 一生秘密にしててね 過去のことなど覚えてないよ 結構辛い感じだもん 現在のままでいられはしないの 若干息を切らしてます 今も きっと明日も ずっと 丸くなりたくはない かといえ尖っていてはと とりとめのない日々を 満喫するすべを いつのまに覚えてる あなたに会いたいな あなたに会いたいな あなたに会いたいな 均

大ダメージ

大ダメージ与えるために 何度グーで怪我した? 慰める言葉をかける間も与えず 日はまた暮れて 酔いが覚めないように 何件の店を荒らしたの? 目覚めたら誰も居なかった秋の 路上にひとりぼっち 振り切れば 突き抜ければ 傷口は 風抜けて涼しい 平然とまた戻んのか? あの人は今 何してんの 大ダメージ与えた後で 逃げ帰る背中を見ていた 立ち止まる事もなく街は雑踏 日はまた暮れて

手遅れ

結局みんな長いものしか 評価しないんだね。 歴史とか命とかもそうだよ。 長ければいいし短ければちょっとね。 でも短くても濃ければいいとかも まあまああるっちゃあるけど、

船だ

ほら見たことか やればできたこと 忘れるな 星は 見ればこの街を 覆う雲よりも 深く 君は近くで やたら大げさに 笑う 夜

今のための今まで

こんなになってひん曲がって くだらないね最悪だわと かえれない場所、うしなった地獄 変態だねってあしらわれて再開 数回、気絶した後でも復活 必死すぎる息継ぎはとても臭くて 壊死するまで待ってて、暗がり潜んで 諦めた瞬間のジエンドの闇は魔力で 実際そこから這い上がった人アタシ 何人も何人も何人も何人も知ってる 私も私らも私以外全部も私で あったまきて沸騰したりもするけど平然 進化の過程知ってる?勉強勉強 さあ来い来んなこっちから行くわ 今のための今までが今 忘れないように傷口か

戦士

拳程度の愛さ 握り拳一つ分 頭をかち割ることも リンゴを潰すこともできる 例えば無力だとしても 花咲く空を思い出せ 記憶の端にたぎる血が 熱き匂いの導火線