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なんか変

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なんか変っぽいうたをまとめていきます。
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2021年2月の記事一覧

twinkle

まるで真実に触れたような 顔してしゃしゃりでる ありがとう 薄ら笑い 浮かべてまた歩くと せーのでもうやめちゃおうか 時々思うけど まだもうちょいやってるのは 意地汚いからさ カッコわるいだろう

インターステラ

あのさあ、いつも思うけど 全くあなたのことわからん それでも会話、しなきゃなら いっしょうけんめいバカになる それでもきっと、違うまま 別のいきものに進化して 形がただ似ているだけの 惑星のちがう私たち

あずき

新品のスニーカー白に黒がついて 細菌は蔓延していつ間にかもう中 アノ子ハ拒否シタ アノ子ハ拒否シタノニ私ハ 水を飲んどきゃ気分はオーライ 脳まで乾いて赤い水蒸気 恐ロシイ夢デアレ

プラットホーム

正解を探す途中 辿り着いた駅の砂利道 落ちていたロボットの人形 今も大切に箱の中 あの人がくれたような そんはずはないけど 固く結んだ唇は 何ももう言いたくないみたい 嘘を吐きそうだと 何も喋れなくなる 下手くそな言い訳 雪が降っていれば 何もかも沈黙の大きな空の中 沈黙の大きな空の中 電車はとても暖かな吐息で汚してくれた

はてな

夜の出口 逃げ出したくて コウモリカサ リュックに携えて 何処に行く? なに目指す? ピンクのもやの 奥 誰か呼んでる ホワイトバルーン 吹き飛んだのは 風 風のせい 風のせいと思ってたでも きみの手の微かな握力は 握ることを辞めるためだった

ミント

確約された展開を望むフロウ 得たものぜんぶ腐って砂の中埋めた 枕に躊躇廻らせ選べない夢にダイブ ほんの少しで私は永遠の味浸れた 配らないで後ろに回さないで アレコレ辻褄合わせ 救わないで触れ合わなくていい 零れた部分を掬って花に吸わせて 平気ぜんぜん普通に迷えば 地下鉄散財するオミナエシ あなた秒刻みで変わって いつか時間になるの私の 覚えといて

永住権

パリに永住したいの私 そういって留学してったあの人は ついに連絡が途絶えて他人になった 他人を数年続けていたのだが 突然便りが来て知り合いに復活する 日本に帰ることになりました パリに永住したいあの人は 2年の留学を終えて 帰ってくることになっている 愛する人がいる場所が たまたまパリではなかったの 契約できず帰ってくる日に 私は他人の気持ちでまた会いたい

メモマ

またメモッて何か間違った またメモッて何か間違った 浅薄すぎたわ策略が またメモッた癖に間違った 
 ありがちな夢で目が覚めた 新しい朝がおとずれた 飛ぶ鳥が小枝に止まった 宿り木が数ミリ伸びた 風なびき緑をさらった こどもたち弱くくしゃみした 飼い猫が昆虫くわえた それを見た家族がわらった 
 またメモッて何か間違った またメモッて何か間違った 浅薄すぎたわ策略が またメモッた癖に間違った

スコーピオン

点と点を結ぶ生活でも それは線にならず薄い膜になった つらいつらいぞと泣き喚くことも 押し殺すこともないからむちゃラク スウェーデンのチョコレート おいしくなくちゃ嫌だ 未来形の疑問だけは信じるな 破滅形の詩人は欲張るな? デモンストレーションだらけの地盤 すこしだけ休んでた愛の本質を探った 少年時代のアクティブたちを 不穏なままでいつまでも抱き締めていたい 有象無象の有り様も手にし頃 踊ってばっかじゃ革命など起こせやしない スローなままの角度で地に着くまで

苦痛に悶えて

最初に見たときと なんだか違う印象 時々狂った目で 獲物を見ているみたい 蔑まれていること だんだんわかってきた 血色が悪くて硬い 冷たい手に触れる 無呼吸の時間が ザラリと場を沈めて 最悪の選択を 選ばざる負えない ため息より荒い 息を漏らしたあなた 気分は既に 殴られている 戸惑うことはない 受け入れればいい 狭まる世界の 視界を拡げて 嘘をつけるほど 余裕があるなら 真実を偽装する 真実のほとりで いっそあるがまま 苦痛に悶えて

春が来た

生きてる当然と私の向こう側 魘される夢を見ないことにして もう何年かは経ったかな? 要らないモノを食べる苦痛も お腹が空いてりゃ大丈夫とか 弱気なカラダも有能な脳さえ 造れりゃ避けれるかもねとか 理想主義者だけれどそれもまた きっとそれはそれでいいと思えた 恥ずかしいほど照れ笑いをしたい 汚い雲が流れ去る隙間で 赤くなった夜の前が 一番好きな時間だと思えた 最初から全部なかったことに なかったことにはできないけれど 幸せとかを歌い切る意味など どこにも一つもないとは言

とってもエンプティー

暴力でだいぶ 片付けてしまう 知りたくないから 検索してね 少ないパンで 生きていけます 諸事情により ここでオサラバ 総合点で判断してね だって私ってエンプティー 手繰り寄せ過ぎた紐の先 迂闊だったわ 早く寝たい 句読点の位置 ばかり見てる 窓の位置から 日差しを予測 暮らしているのね 幸せそう 落とし穴ばかり 気をつけて 決算セールで騙くらかして エンプティーすぎる彼が好き 毛布で包んで 窒息させて 優しい人に 恵まれている 嘘 幻 心のヒダヒダ 割れない鏡 小

夢を編む

世界を組み替えて 幻が生えてくる 深夜の5時ごろ 往復するはずだった距離も 赤く染まった空の下で うずくまり体育座り 擦り切れたボートでは 絶えず水の恐怖に怯えるだけで 霧の向こうは見えない 幼い頃の学びのほとんどが 今や過去の産物として 枷となり引き摺り落とす 行けなかった森 知らなかった愚行 未来を描写するばかりに 美しく加工された私たち 損得感情のお終いまでは いつともなく約束もしない そのために夢を編もう そう信じて共に頷いた

待つ間

おそろしい闇が来る 新しい季節の間に間に 爽やかな顔している 美しい素ぶりに騙される われわれはとても矮小さ 記憶だっていつもぶれぶれさ だから今こそ さあ頭ごなしに 笑いまくれ ヘラヘラ ニヤけながら