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なんか変

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2020年11月の記事一覧

ソラシドレミファソ

君と違ったような人を見たが よくよく見たら君だった 何故だか胸騒ぎがヤバくなって 公園の便所に飛び込んだ 便器の底を映し鏡に 自分と違ったような人を見たが よくよくよくよく見てみたら 全く別人だった 恐ろしくなって頭を突っ込む もちろん隠れるために 目を覚ますともう白くて よく見たら病院だった 粉薬をたくさん飲まされると 骨の髄からだんだん溶けていった いつのまにかもう黒くて 空がどうやらもう疲れていて 「もう朝は来ないよ。 光は届かない所に逝ってしまった」 とか無責任なこと

幌と風

ちょうど何かの中間地点で それぞれが途方もない愛を浪費する 前世?後世?そういう話題は無意味で 離れ過ぎてしまった時間は瓦礫に咲く花 エンドレスループだってやがて終わる そういう考え方もできるようになったよ 世界との距離は遠のいたけれど 想像していたよりかは遥かにラクだね 連なるイメージの連鎖でロボットは動く 正義のヒーローだって正しさは曖昧 フロウに乗せなよその人生 海を泳げてた名残に委ねて Free & Easy Free & Easy 飛び込む瞬間に破裂するフレー

delete

小骨を抜いて 忘れないで欲しい 残りたくないの 首の隙間 丁寧に食べれば きっと大丈夫 育ちが良ければ ううんそれより 要はどれだけ 取り除けるか それは技術 いつだって学べる 骨を柔らかく? それは怠慢だし なにも進歩しないよ 最低 業火で燃やせば 燃やし尽くせれば それは甘いね 無知と傲慢 都合がいい考えは 破滅で 優しさではない 態度の問題 そういう観点は 一切不要です マナーっていうか 気持ちの問題 っていうよりむしろ 自滅回避 ご馳走さま ちゃんと言えますように

また朝

人生はとてもつまらないから 僕らは眠るたび夢を見る また朝だ ああ気にくわない顔で 気に入らない服着て 出る まだまだだ やり足りないこと まだある なんとかなる 大丈夫 気にしないでよ

おみそれ

ものを集めて つくってみた 時間をかけて くっつけてみた さほど大変 ではなかった、が なぜか死ぬほど 後悔した まちの静けさ 耳を澄ました 犬が三匹 続けて吠えた 男が急に ひどく怒鳴った、が いつのまにやら 眠りこけた おみそれしました おみそれしました おみそれしました おみそれしました

トゥデイズ

死なないように 汗をかいて働く ぼくらは 無駄なことなど何もないと 意味も理由もそこにはないのだが なぜかつぶやいてみたりして 笑ってごまかしたり 美しいものに 心動かされては 恥ずしそうに 舌を出して戯ける 街も空も風も普通なのだが なんだか違うものみたいに 感じて耽ったり

ねむれよいこ

布団の中では未だに夜で 一寸先に光を感じてる テレビも付けっぱ 電気も付けっぱ 完全な夢は見れなかったよ スクールロードの金木犀たち そっちに行くなと風が揺らしてる 成長しようか 停滞しようか お国のためだと命を張ってる 割れて繋いでまた割れて 蜘蛛の巣みたいだね 晴れて曇って雨降って 性格悪いのね いつかという日のことをいつの日か 忘れてしまっちゃうんじゃないかって 去年も一昨年も10年前も おんなじことを思っていたんだよな ダークな空へと鳩が飛び立って だんだん黒

冷凍

編み出してフルボッコ 蝉がすぐに鳴き止む 魚のように骨を尖らせたい 額に伸びる汗 正方形を鈍らかす 近場のプールで多忙を凌ぐ 利点とか発展の最中 産まれてはまた拡散 掴めないままの愛と性欲の水面 ピクシブで買った絵を きみの画像に貼り付ける ピクシブで買った絵を きみの画像に貼り付ける うどんを食べに駅へ行く ひどく熱にうなされた翌朝 ピースサインはぎこちなく 鎧を剥ぎ取ることもなく 顰めっ面やめろ、なんだか うろたえ損したよ返して 掌の中からそっと放して

First Dead

もうすっかり忘れてしまった過去のこと 曖昧なままにしていたほうが心地よくて 眠ったとき 夢に見たり 雨宿りのとき ふと思ったり それは ここではないどこか もうまったく無くしてしまった過去のひと 勘違いしているぐらいがちょうど良くて 映画の中 ダブったり ニュースの中 あらわれたり それは ぼくではないだれか 生まれた気分で生きてきたけど 忘れたふりして死んでいたんだな 選ばれたからと受け入れたけど 要らないものから当てはめたんだな もうすっかり忘れしまえば もうまった

グロリア

各新世紀に合わせてピアノを奏でる あと何世紀残せればいい? 着信電話拒否し続ければ世界は やがて消えてなくなるのかい? 地下鉄、乗り継ぐ 間もなく終電です 帰らぬ英断、楽しまなきゃ罪なの 地獄みたいな個室、歌ってる 解散したあのバンド 復活しないといいなあ いいなあ、いいなあ

手を伸ばす

夜が続く 息もできない 雨が痛く 刃の様に突き刺してくる 熱は奪われ 死にゆく僕を 人は愚か者と 笑うのだろうか 耳を澄ますと 聞こえてくる あの日の僕が 問いかける声 覚める事ない 夢を見ている 本当の自分を 消しかける様に 虚勢を張って 涙を拭う 楽に生きれない この世であるから 僕の心は確かなのか? こらえた言葉 胸の奥で歪みまくった感覚はどこへ? 先の見えない闇に歩んでいくことを 無駄だとだれが正せるだろうか? もがきあがく現実の中で ただ1つ今 手を伸ばすこと

夜と露

ときどき夜は敵になる ときどき夜は味方になる お前みたいな友人ひとりもいない 私は夜になってみたい 誰かを恨み妬む思いが 世界を幸せにすると信じて 今日を彷徨う私と誰かと その他大勢無要な群衆 何のために今日生きたかを 確かめるための明日なら 忘れ去られる昨日ことも なんとか伝えてあげたいな

恐ろしい膿み

恐ろしい膿みが できたんだ 堪え切れない 痛みと悪寒 でも今はそれも 慣れたんだ 何食わぬ顔して 今朝も出た 街へ 恐ろしい臭みが 香りだした 腐らせた卵の ガスのような でも今はそれも 慣れたんだ 無臭のアレかけて 今朝も出た 街へ 驚くようなことが たくさん起これば 世界の危機とか 目の当たりにすれば 不幸が重なって 運命を呪えば そんなことばかり まだ望んでいる 季節の趣きを 押し付けるニュースや 揚げ足取られぬように 黙る日や 疲れた顔が 上手なのバレたら そんな

80パー

そういやさっき 虹色の花火が打ち上がり この辺りを 七色に染め変えた が どうやらボクが 住むこのマンションには でっかい音が かろうじて届くくらいのようだ 何分かして 火薬の匂いが 窓越しにやって来た頃には 夜中の3じの 通販番組が もう直に終わろうとしていたよ どれくらい 夏が来たのかい 80%くらいは来たのかい それとももう 秋の方が 押し迫って来ているのかな なんだか 暑くなっているのは 温暖化のせいじゃなく イライラ ボクらが何にもできずに モヤモヤしてるからのよう