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機内で『ボヘミアン・ラプソディ』を見て

機内で、『ボヘミアン・ラプソディ』という映画を観ました。イギリスのロックバンドであるQWEENのボーカル、フレディ・マーキュリーに焦点を当てた、QWEEN結成から1985年のイベント出演までを描いた映画です。

QWEENは名前くらいしか知らない、と思っていましたが、映画中にかかった音楽だけでも何曲も何曲も、QWEENと認識せずに聴いている音楽がたくさんありました。生活の中に、あまりに自然に根付いていました。

フレディ・マーキュリーの人生。拙い表現ですが、「天才」とか「伝説」って、こういう人間なんだよなぁ…と。お行儀よく、仲良く、全てを丸くしようとしてしまう自分、他人とぶつかるのが苦手な自分との比較から、より一層強烈に思いました。

特に、フレディが仲間に対して自身のエイズ感染を告白するシーンがかっこよくて、何度も映画を一時停止しながら携帯にメモ吹き替えをメモしてしまいました。

騒ぎ立てるな
心配もするな
同情は時間の無駄でしかない
そんな時間があれば音楽に使え
残りの時間は音楽に捧げたい
今の自分に犠牲者でいる時間の余裕はない
エイズ患者の代表にも見せしめにもならない
生き方は自分で決める
俺自身の手で
本来の自分らしく駆け抜けてやる

わたしなら、エイズ患者代表として見せしめになりながらも、騒ぎ立てられて心配されて同情されて犠牲者でいることに、残りの人生を使ってしまいそうだなぁ、と思ってしまったのでした(苦笑)。フレディは45歳で亡くなったということでしたが、

命の長さって、なんだろうね。

フレディの一生を映画で追体験してみて
鎌倉のアパートに突撃してきて死んでいく蝉たちを急に思い出し
わたし、生きてるけど「生き永らえているだけ」じゃない?なんて

考えてしまった機内でした。

みほ

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