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人を知る【鈴木愛美】

人を知るシリーズ。インタビューが決まり記事を書くたびに自身の汲み取り力と文章力の無さに打ちひしがれながらも頑張って書いていきたいと思います。
さて、前置きが長くなりましたが、今回で人を知るシリーズ第3弾です。
今回もインタビューを受けていただき感謝しております。
今回ご紹介させて頂く方は「鈴木 愛美」さん。
インタビューに沿ってご紹介していきます。

◆質問
▶鈴木さん
■平凡
▼リンク

1.ご紹介

お名前は「鈴木 愛美」さん。
学校を卒業後、出版社へ入社し雑誌の編集者の経験を経て独立。
独立後は、フリーライターを15年ほど続け、取引先拡大などを理由に
2014年に法人化。
ユーナ株式会社』を立ち上げ、同ブランドの代表取締役社長として活動をされており「UNA TOON STUDIO」という日本初の分業制WEBTOONスタジオにて縦スクロール漫画制作を中心としている。
主な代表作は、ピッコマで連載中の『復讐の赤線』という作品です。

▼鈴木さんSNSはこちらから
Twitter-鈴木愛美-

▼ユーナ株式会社HPはこちらから
ユーナ株式会社 UNA INC.

▼『復讐の赤線』作品はこちらから
『復讐の赤線』-ピッコマ-

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©復讐の赤線 葉山いずみ/慶優/ユーナ
©復讐の赤線 葉山いずみ/慶優/ユーナ


2.WEBTOON/担当作品/分業制について

◆WEBTOONとは普通の漫画とは異なるジャンルになるのでしょうか?
▶韓国発祥の漫画文化になります。
フルカラー漫画を縦スクロールで読む文化で10年ほど前から韓国で流行し始めていました。
日本でもLINEマンガピッコマなどで展開され、親しまれています。
また、国内の大手出版社などが縦スクロール漫画に注目してきており、国内プラットフォーム制作に向け動き出したりするなど、来年以降はより活気溢れてくる市場ではないかと思います。

――――――――――――――――――――――――――――――――――◆現在、担当されている作品についてお聞かせください。
▶主な代表作は、ピッコマで連載中の『復讐の赤線』という作品です。
少しドロドロした昼ドラのような作品イメージとなっております。
作品制作の特徴として原作・作画・ディレクションなどを分業して制作している作品となっております。
現在、『復讐の赤線』以外の作品についても誠意制作中です。

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◆分業制とは具体的にどのような制作をされているのでしょうか?
▶アニメスタジオのように、シナリオライター、絵コンテ、線画、背景美術、着色、ディレクションなど分業し、一つの作品を少なくても3名以上で作り上げていく形になります。
作品ができる流れとしては、
・ストーリーをシナリオライターとディレクターで取りまとめる原案作成。
・原画を作成し、内容のチェックを行う絵コンテ。
・人物、背景、着色、吹き出し、セリフ付けを行う作画。
 作画は人物、背景などそれぞれ作業についても分業したりしております。分業制にしつつも全員で共有していき、修正などをしながら一つの作品が完成していきます。
日本国内では、漫画の分業制という考えは、最近、意識されだしてきました。私たちも最初は一人の作家さんにお願いしていたのですが、
フルカラー週刊連載の大変さもあり、4年前から分業化に移行しました。

――――――――――――――――――――――――――――――――――◆作品制作において、やりがいはどのようなところでしょうか?
▶もちろん作品が完成し、市場に出てヒットすることは喜ばしいことですが、今一番にやりがいを感じるところは、作品制作を通じてチーム全体が発展し、成長していく姿を見ることですね。

――――――――――――――――――――――――――――――――――◆会社の今後の展望はありますか?
▶現在連載中の作品だけでなく、他にも現代風やSFといった様々なジャンルの作品も作れるぞ!というところを発信していきたいと思います。

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■私自身もピッコマで実際に作品を見させてもらい、内容が面白いのはもちろんでしたが、縦スクロール特有のコマや吹き出しの使い方などに驚きました。
また、従来の漫画制作手法しか頭になかったので、スタジオ化ということにも驚きました。週刊連載しかもフルカラーとなると作家への負担も大きいため制作手法を聞いて、理にかなっていると感じました。

3.起業/フリーランスについて

◆起業/フリーランスをするにあたり意識していたことはありますか?
▶エンタメを手掛けるうえで、ターゲット層の目線必要と思っています。
自分の作品を制作するときに、相手がどう感じるかを考えること。
もちろん、自身の好みや趣向がありますが、それが大衆的に認識がずれていないかを冷静に客観視する必要があると思います。
漫画や映画、ドラマに限らず、自分の携わる分野のヒット作が”なぜ売れているのか”を理解する目がは必要と思います。
そういったものを見て感じて、自分の趣向を組み合わせて、自身に合った作品制作に繋げていくと良いと思います。

己と向き合って己を知ればどこに行っても大丈夫だと思っています!

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◆鈴木さんのおすすめする漫画や映画などはありますか?
▶ビジネス感覚で言うと最近の流行のドラマや映画などをよく目を通していますが、幼少から自分の中でこれはというものだと山岸凉子さんの漫画になります。
一言で言うと人間の怖さを学べる漫画が多いと思います。(笑)

山岸涼子さんの代表作
アラベスク』『天人唐草』『日出処の天子』など

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■自身の趣向を持ちつつも大衆的な目線を持つことが重要とお話ししてくれました。確かにヒット作には何かしらの要素が含まれていてヒットしているなと感じます。
また、それで自分のやり方を変えるのではなく、それを踏まえたうえで己を知ることが大切であると、力強くお話ししてくれたことが印象的でした。

4.最後に

◆最後に宣伝でも何でも構いませんので、一言頂けますでしょうか。
▶現在『復讐の赤線』を制作しており、国内でもスタジオ制作で成功したWETBOON作品と思っております。
今後は大手アニメショーンスタジオのように「UNA TOON STUDIOが制作しているから面白い!となる安心したスタジオを目指して頑張ってまいります。今回をきっかけに是非!『復讐の赤線』を読んでください!

■私自身も読ませて頂き、とても魅力ある作品と感じました。
私からもこれをきっかけに読んでほしい作品です!
▼『復讐の赤線』作品リンクはこちらから
『復讐の赤線』-ピッコマ-

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■筆者による取りまとめ
まず、インタビューをお受け頂いた「鈴木 愛美」さん本当にありがとうございます。漫画のスタジオ化という私が思っていた漫画制作とは異なる手法でとても興味深いお話が聞けて楽しかったです。
実際に『復讐の赤線』を読ませて頂き、内容はもちろんですが縦スクロール漫画を初めて経験し、吹き出しや読み進めていく中での演出のようなものに驚きました。まだまだ、途中でありますので引き続き読んでいきたいと思います。
現在、制作中の他の作品についてもとても楽しみにしております!

改めまして、本当にありがとうございました。

以上、人を知るシリーズ第三弾。「鈴木 愛美」さんのご紹介でした。

では、また

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