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最善手はどれか・・・?【宝石の煌めき】

とある日のBGAでの対戦にて。
レート格上の相手との対戦で、難しい局面に出くわした。

以下はその時の盤面で、私が先手で相手が後手である。
お互い2点カードを取り合って、形勢はほぼ互角だが、こちらの予約枠が埋まっている分、ややこちらが劣勢といったところか。金が2枚あり、取れる手はかなり広い。

当該盤面

この局面であなたならどの手を選ぶだろうか・・・?

まず青系統のカードを予約しているため、2行1列の青1点を購入する手が見える。1点取りつつ青を増やせるので、一見すると良い手のように見える。
しかし、現状は青カードが1枚のため青トークンを1枚払って、青カードを1枚買うので、実質的には1手損ということになる。

次に1行3列の赤2点を購入する手もあるが、これは青を2枚支払うことになって、予約枠を空けるのが相当遅れる可能性がある。ここで青を放出すると、相手が次に青を取ってきて抱え込まれた場合、予約できなくなってかなり厳しくなる。

1行1列青1から15点に至る手順

ということで、筆者が取った手は1行1列の青1点を金2枚使って購入する手だ。
正直言って、最初は金2枚をここで吐くのは悪手と思っていた。しかし、ここで青を1枚補充することで、次のターンに1行3列赤2点を購入することができる。

赤2を購入した後は、赤を補充して、1行1列の青1を購入すれば、青はすでに2枚になっているため、青を減らさずに青を増やすことができる。ここまで来れば、後は予約の青を順に空けていって、最後に青の厚みを活かして、3行3列の緑4を買えばちょうど15点に到達できる。

本譜は、その後相手に邪魔キープされることもなく、手順通り進めて、15-10で勝つことができた。

終局盤面

ちなみに、対戦後に開発中のSplendorAI(ver Genbu / 読み局面数: 1600)に同じ盤面を入力し、最善手を推論させてみると、この手ではなく、1行2列の緑購入(勝率70%)だった。次点で2行1列の青購入(勝率6%)、その次の次でようやく筆者が選んだ1行1列青購入(勝率4.7%)となっている。



正直なところ、緑の厚みを増やしても、3行4列赤5くらいしか使い道がないので、AI推奨の緑購入は良い手とは思えない。(しかも赤を減らすので、手損感が否めない)

おそらく、読まなくても良い手筋を先読みしてしまって、勝率計算の精度が下がっているのが原因と思われる。基本的に読みの精度は、ニューラルネットに依存しているので、まだまだ学習が足りていない可能性は高い。

うちのSplendorAにはI、もっと自己対局させて強くなってもらわねば・・・。

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