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半沢直樹

TBSドラマ 日曜劇場「半沢直樹」
まだ最後まで観ていない方もおられるでしょうから、ドラマの深い内容には触れずネタバレが極力無いように書きます。

昨日、最終回が放送された「半沢直樹」
私は7年前の第1期シリーズ前半の最後の第5話から観始めました。

当時、所属していた草野球チームの仲間から
「半沢直樹めちゃくちゃおもろいから絶対観ろ!今からでも間に合うから!」と言われたり、

草野球終わりのファミレスで「そろそろ帰らんと半沢直樹間に合わんぞ」という理由でその場が解散になったり、

「半沢直樹 今から始まるから観ろよ!」というLINEがわざわざ入ってきたり…

そこまで言うのなら観てみよかと観始めたら、1時間後にはドハマりしていた…というのがきっかけです。

第5話だけを観た数日後に東京へ行く機会があった時には、赤坂まで行って倍返し饅頭をお土産に買って帰っていました。

それぐらいのドハマり。

今作である第2部では、原作には出てこない大和田取締役の暴走には終始 草不可避だったし、やり過ぎで世界観が崩れてしまうのではないか?と、ヒヤヒヤする程でしたが、やっぱり大和田なくしてドラマ「半沢直樹」は無しと思わせるほどの名演でした。

片方の眉のみを動かしたり、耳をピクピク動かしたり、目をひん剥いたり、時には半沢の怒声にビビったり…
前作の憎たらしさだけではなく、愛らしさが加わって、より大和田暁が好きになりました。


大和田役の香川照之(市川中車)さんの、ひとつひとつの表情や仕草は、さすが歌舞伎役者だなと思いました。

その大和田に一切常に動じない半沢役の堺雅人さんもまた見事でした。
あんなに長文のセリフをスラスラと噛むことなく且つ、一度聞くだけでスーっと脳に入ってくる声質は素晴らしいなと感じました。

他に、所謂「やられ役」である方々の演技も個性がそれぞれにあって今まで全然知らなかったけど、こんな才能がある役者さんがたくさんいるんだなぁと感心しました。

作品を全て観終わって、良く言われる「半沢ロス」というものは、私はあまり感じていなくて、毎回楽しませてくれたし、ハラハラさせてくれたし、斬るとこしっかり斬り捨ててくれたし…

ドラマでこんなに満足させてくれることは なかなかない。
もうお腹いっぱい。
満腹状態です。




第1部の最終回の時は、こんな終わり方なん?という思いで小説を読みつつ7年待ちました。
しかし今回は、続編を匂わせるようなシーンもありましたが、このまま終わってくれても良いし、もちろん続編やスピンオフ作品があっても良いな…というのが今の率直な思いです。

「半沢直樹」はただのバンカーのドラマではない。
このご時世に生きる多くの人間がそれぞれ自分の世界に置き換えて観ることができ、さらに多くの方がモヤモヤを抱えながら生きている中で、思っててもなかなか言えない事を半沢が痛快に代弁してくれる素晴らしいドラマです。
本当にこの作品に出会えて良かったと心の底から思います。

最後に、この状況下でドラマをワンシーン撮るにも膨大な時間と労力が費やされたことは自分が想像する以上のものだと思われます。
ドラマ「半沢直樹」に携わった全ての方々に御礼申し上げます。


素敵な作品を届けていただき「感謝」の思いです。
そして半沢ほど堂々と立派にはいきませんが、自分もどこかの誰かへ「恩返し」が出来るような人生を歩みたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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