ベーシック・アーキテクチャー〜「家」は社会的共通資本

いくら巨大な防潮堤を作っても、もはや、こうした想定外の「災害」から逃れることは不可能である。

初発的には「家」アーキテクチャーの「概念」をドラスティックに転換する必要がある。

その予算で60平米以下の「激甚災害」被害家屋に対しては国が全額保証する。つまり、ベーシック・アーキテクチャーという考え方である。その場合、「家」は社会的共通資本である。国有であろうと、私有であろうと所有者の勝手は許されない。

社会的共通資本は、国有か私有という所有を問う概念ではない。社会各層の関与によって策定された制度にのっとって管理・運営される。

また、60平米という総面積規制により、家具や家電、自動車などの「所有」の概念も一気に転換し、ミニマルなスマートホームをアッセンブリーとした、シェアリング・コミュニティによるコンパクト・パブリックを実現することが肝要である。

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