「プロテアーゼがいて、 IgA(免疫グロブリンA)がいる、ごめんくさい。」


本来であれば、感染経路FIの吸着阻止は政治の役割であり、科学の役割はF2の細胞への侵入を阻止についての知見であるはず。
だがこの国には政治家が存在しない。

ウイルス感染経路において、この感染症の最大特徴として、生体防御の中枢を担うインターフェロン応答の阻害がある。

インターフェロンとは、哺乳動物におけるサイトカインファミリーの一種で、当初はウイルス感染を抑制する因子として同定され、この抗ウイルス特性に加えて、増殖抑制、免疫調節および他の多くの活性を示すことが明らかとなっている。

このウイルスと細胞の攻防を先日亡くなった吉本の喜劇王チャーリー浜の言葉を借りれば、

「プロテアーゼがいて、
IgA(免疫グロブリンA)がいる、ごめんくさい。」

と言うことにつきる。

確かに、SARSウイルスでは、プロテアーゼにより感染能力を獲得する経路は証明されているが、新型コロナウイルスに対する感染予防については、まだエビデンスが存在しない。

科学者は、物理的領域のおいて、どんな現象も物理現象のほかには一切の原因を持たないとする因果的閉包性に囚われている。それは決して悪いことではなく、科学は一定の概念群を所与としたうえで、概念同士をつなぐ関数を創造する営みである、だからこそ科学なのである。

だからと言ってこのまま黙って
科学による解明をこのまま待っていてもいいのだろうか?

今重要なのは、直観とイマジネーションである。因数分解のたすき掛けで、大きな数字を分解したい場合は、直観で当てはめていくしかない。

一方で、つくづく残念なのは、吉村氏は何故か理由はわからないが、「唾液」と言うこの問題の解決の扉まで到達していたのに、何を思ったのか、イソジンと叫んでしまった。

口腔内に歯周病菌などの病原菌があると、ウイルスを粘膜細胞に侵入しやすくするプロテアーゼを産出する。これがウイルスのスパイク上のHAヘグマチンを活性化させることで感染が起こる。そして、口腔内をポピドンヨードで「殺菌」して、唾液飛沫にウイルスが混ざらないようにする。

だからこそ、吉村氏の周辺にいる科学者は
イソジンなどと吉村氏に耳打ちをしたのである。

この変異ウイルスの爆発的な感染や子供若世代の感染を傾向から、感染拡大の主因を飛沫感染とするのは誤りである。接触感染や空気感染など全ての可能性を疑うべきだが、私の直観ではおそらく経口感染によるものだと思う。

もちろん今となっては結果論だが、唾液の前後が違っていれば、もし、吉村氏がポピドンヨードではなく、IgA(免疫グロブリンA)やインターフェロンと叫んでいれば、変異ウイルスの戦局は大きく変わっていたはずである。

この国の科学や政治は、科学の分析、解析に囚われすぎている。ウイルスの内側に潜入し、自己臨床、自己治験、自己学習に基づいた、不明や未知に対しての暗黙知による全体的解釈が必要である。僕たちは科学的知見を持たない無名無知な一市民だが、この問題のコンセクエンス帰結はすでに手にしている。

コンセクエンス帰結とは、研究室の外側から数理による分析解析を眺めることではなく、命の内側に侵入しベストを尽くしたかどうかにつきる。
何を食べるか、如何に食べるか?

新型コロナウイルスとの戦いは、人流の抑制によるウイルス曝露や吸着の回避、そして細胞侵入感染におけるワクチン、治療薬だけに解決を求めるのではなく、ワクチンによる獲得免疫であるT細胞反応誘導と同時に、咀嚼強化による唾液線粘膜から腸管への高次なネットワークや自然食物由来による、自然免疫のエピジェネティックな再プログラム化によるインティグリティ統合的アプローチが必要になってくる。

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