2023.1.24

今日から大寒波とのことで騒いでいるようだが日中はやはりこの部屋は暖かい。
ただ、空気の粒が尖っている。尖ってるぞー!気持ちいい。
尖った空気たちと日光が合わさると途端に気分が良くなる体質なので、気になっていたうどん屋さんまで自転車をこいだ。チャリで来た。と添えた店の写真をあの人に送ろうと思ったけれど多分このネタ知らないだろうな。と思ったのと高校生が見ている前で中年女が店の写真を撮る勇気がなかったのでやめた。
うどんは美味しかった。食べ終わる頃に入ってきた中年カップルの女性の香水がきつかった。
帰りは歩こうと思い、細い路地をチャリを押しながら歩き、ラテを買った。飲みながら少し進むと、ガレージでピアノにスプレーペイントしている人がいたので話しかけた。聞けばアーティストとして活動しているのだという。偶然にも地元が近く、10分ほど立ち話をした。通っている歯医者さんにとても似ている人だった。
絵を描く人や音楽をやる人に会ってその人の作品を紹介される機会に、どう反応すればいいのかわからない、というのが少なからずというか結構あるけど、そういうときは冷静になるために「私個人の好き嫌い」と「社会的良し悪し」と「食っていけるか否か」の観点から考えることにしている。食っていけるタイプのものを作る人は、たいてい楽しそうだ。そりゃそうだ。
わー、綺麗ですね、と言って別れた。
外に出ると出会いがあるから楽しい。歩いて帰ることにしてよかった。
近所の急な坂道を自転車で下る時、夏だろうが夏じゃなかろうが必ず毎回ゆずの「夏色」のサビが脳内で流れるのをほんとに何とかしたい。なんなの。
ゆずは思春期の頃流行っていたけどあの感じ苦手だしこの曲に何の思い出もないしゆずが好きなタイプの子とは仲良くなれなかったし自分から聴いたことこともないのに。それなのに、このながいーながーいくだりーざーかをー♪で高揚し、くだってくー、でちょうど駐輪場に着く、というこの倒錯よ。

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