『耳をすませば』は「夢を叶えること善ポルノ」!


『耳をすませば』
寝る前に、ふと聖司の雄叫び「結婚してくれないかー」が頭に浮かんだ、、、。


その後の二人を想像してみたら、、

なんか無性に辛くなった。絶対、結婚しなさそう、、と思って。

(後から実写版が2020年9月に公開されることを知る驚愕、わたしはアカシックレコードから引っ張ってきたのかしら、、)

自分が実際、15才の時に、彼氏がいて、(仮に名前をSくんとしよう)Sくんと夢というか、思春期特有の生きることの絶望を哲学的に散々語り合って、かっこいいなあ僕たち、、ってなってたけど、留学して帰ってきたら、速攻で別れたという苦い思い出のせいかもしれないが、、。(雫と聖司の男女が逆パターンね)

その絶望を語り合ったSくんとは8年後くらいに、その時付き合ってた彼氏とホテルチェックインするときに、Sくんが受付を担当していて、鉢合わすというまあ気まずい再会をしたんだけど、それはまた置いといて、、。(ぜったい映画にならないね、、笑)


なんかね、雫ちゃんが夢追い人に恋する感じが辛くて辛くてしょうがないの。

ストーリー全体も、若さのタイムリミットを無駄に強調してくるし。

そもそもね、、この映画、「夢を叶えることが善」の映画なのよ。

ララランドみたいなさあ!

若い頃の夢なんて叶えている人の方が圧倒的に少ないし、それが美談として語られるのはいい事なのかいおいおい。

そもそもね、なんとなくキャラ設定が酷いのよ。

人物描写が細かいが故なのか、誰もかれも、ステレオタイプ的な人物像すぎて、なんか24,25になった時の彼らがありありと浮かぶわけ。

というのもさ、あーゆーニュータウンでありがちな格差を結構描いてるのよ。

雫はさ、いうて賢いかもだけど、所詮は一般市民な訳。けど聖司は高台に家あるのよ。もうこの時点で充分な格差!多分、両親は音楽家でヨーロッパにコネもある。だから雫は負い目を感じるわけそこはかとなく。(めっちゃわかる〜)

きっとね、、聖司はイタリアでバイオリン職人になって同世代の美人のバイオリニストに出会って、自分の作ったバイオリンを綺麗に奏でるそのブロンドの女に恋して、ほんで、でも急に25才の頃に、俺、やっぱり、バイオリン職人やめるわ、ゆうてアフリカとかに旅に出る。雫には収まりきらない男よ。射手座感ばりばり。でも28才くらいで落ち着いて、結婚しそうね。家具職人にでもなるんじゃない?

そして、杉田(追記:ごめん杉村だね)。彼のほうが雫には合ってるはず。聖司が帰ってこない間に、やっぱり思いを捨てきれず、捨て身の告白して雫と付き合うんじゃないかなあ。お試しでいいから!とか言って。笑 彼は、法政大学経済学部に入学したあと、地元、聖蹟桜ヶ丘で、多摩地区と埼玉地区の営業になって、売れない雫の最初の作家人生を最初は支えるわよ。26歳頃に、「雫、おれ、そろそろ子供欲しい、、」とか言いそうだけどね。文学のブの字も分からぬ杉村に飽き飽きして、同棲も終了、、。


雫はその後、コツコツと下北沢で老舗のビフテキが有名なレストランのアルバイトをしながら、作家業に励んで欲しいわ、、。 原石だからね。
と老婆心ながら思えちゃうわけ。

(映画だと作家の夢は諦めて、編集者として生きてるらしいわね、なにそれすごい辛み。やめてよ、夢がない)


でもね、ほんと伝えたいんだけど、これは「夢を叶えることは善ポルノ」「一度言ったことを通すのは善ポルノ」なわけ。

これを作ったおっさんに伝えたいんだけど、


1、昔の夢が叶うことはいい事ではない。

そもそもね、昔の夢が叶ったところでなんもキラキラしないわけ。他の人にはキラキラしてるように見えても、実際幸せかどうかなんてわからない。叶っちゃうとどうでも良くなったりするし。人は無い物ねだりなのよ。


2、今の時代、先が読めないので、夢なんて作らずにやりたいことをぼんやりと持ってたほうが勝ち。

10年前にこんな世の中になると思ってた?簡単に海外に行けるし、ネットで自由に発信できるこの異常な世の中。雫も、「作家になる」よりもあのバロンとか出てくる「綺麗な幻想的な世界観を表現できる人」になる。とかぼんやりと考えておけば、VRの時代になったら簡単に速攻で夢叶うわけ。

3、自分に集中すること

雫ちゃんのダメなところは、自尊心の低いところ、だから夢追い人の聖司がかっこよく見えちゃうし惹かれ合うんだろうけど。人と比べちゃだめ。あなたはあなたで素晴らしいんだから。でもこれが若いってことなのかもね。


こんなこと書いてて思うのは、

夢だけは変わらず、人は変わっていくから悲しいのかもしれない。


だって、10年前はあんなに仲良くしてた子も、死んだり、疎遠になったり、いなくなっていくから。

色々書いたけど、日々を大切にしていこう。


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