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「ニュートレーダー×リッチトレーダー」 スティーヴ・バーンズ

先生として登場する「金持ちトレーダー」は指値のみで取引をするスタイルで、ザラ場でもパソコン画面を見ていない。アドバイスを受ける「新人トレーダー」は、以下のスタイルの投資家を目指している。

・持ち越しあり(スイング or 長期)
・個別株
・トレンド追従型

ポジションと勝率

・1%のリスク:3%のリターンはであれば、非常に良い取引。
33%の勝率でも利益が出るし、25%の確率でもトントンになる。

・本当にベストのタイミングであるなら、フルサイズで取引すれば良い。しかし、確率が低いと思えばロットを小さくする。


トレンド追従のスタイル

・勝率は高くなくて良い。40-50%で十分

・ボラティリティは歓迎されない
 =ボラティリティの大きな銘柄は、逆張りトレードに向いてる?

> 私の場合は4%以上のリスクを負うことは決してない。

> 私のようにトレンド追従型のトレーダーの場合、トレイリング・ストップ注文が利食いになる傾向が強いね。
> トレンド追従型トレーダーは、大きな勝ちをつかむことで他の全ての小さな損失を埋めなければならない

> プロは取引している間、利益や損失をいちいち数えたりしない。

>十分に正確性のある検証試験と言うには、少なくとも50から100回の過去データでのバーチャル取引が必要になるだろう。 

>優れたトレンドトレーダーは40%から50%の確率で勝つ。彼らがそれで成功できるのは、勝つときは大きく、負けるとき小さく負けるからだ。大きな損失を出すとしたら、ある期間、値動きが荒い相場が続いた場合に、何度も続けて負けるような時だ。

>トレンド追従型の取引手法においては、ボラティリティは仲の良い友達とは言えない。

・反転を確認してから入るでも遅くない。

リスクについて

重要そうな箇所について、一部抜粋

(1) 取引をする前に、ストップロス注文の水準を決めておくこと。
(2) 最初に決めたストップロス注文を尊重し、断固、損切りをすること。
(3) 損失と利益を相殺できるように、同じ取引サイズを維持すること。
(4) あらかじめ決めた取引プランの基準に従った取引だけをすること。
(中略)

(12) 注文に際しては、最後の実行ボタンを押す前に、常にダブルチェックを忘れないことだ。
(13) 証券会社とインターネット接続について、プランB、すなわち代替案を持っておくべきだ。

(2)については、損切りを守るだけではなく、近くに来ても手動でポジションを切らないことの重要性が続編のほうでも書かれている。

10日移動平均/20日移動平均

 SBIなどのチャートソフトでは、5/25/75がデフォルトの設定になっているが、アメリカでは10/20が多く用いられているのかもしれない。

テクニカルの話で荒野浩さんが以前
「25日移動平均というのは土曜日にも相場が開いていたころの名残であり、現在は1週間が5日なので、20日移動平均=1ヶ月」と解説していたのを思い出した。



こちらのシリーズ、どちらもKindle Unlimitedで読むことができます。
続編のほうは少しくどい(まだるっこしい)ので、オリジナルだけで十分かも。基本的に内容は同じ。

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