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【A3で】文庫サイズのコピー本を作りたい

前回、文庫サイズのコピー本の作り方を研究しましたが、最も金銭面で効率のいい、A3用紙を使うやり方を未来の自分のために備忘録メモ

  • メリット

    • 安い(A4の半額、A5の1/4で刷れる)

    • 印刷も早い

  • デメリット

    • 面付けがややこしい

    • 裁断回数が増える

    • 面付けがややこしい

    • 印刷や裁断次第ではがたがたになるかもしれない

    • 面付けがややこしい

ということで、うっすらネタバレですが、とにかく面付がややこしいです。
PCと向かい合うのが苦痛でない方向けです。

A3プリントの概念図

ちなみに同じ枚数でも原稿を印刷するには3通りの紙のサイズがあります。

A5の場合

裁断不要なため、一番きれいに成形できる。
ただし4枚両面印刷が必要なので80円かかる。

A4の場合

詳細は前のページにて。裁断は1回でいいが、上下の切り落としが必要となる。2枚両面印刷が必要なので40円かかる。

A3の場合

裁断が2回必要。その為、上下と左右の余白切り落としも必要となる。
ただし1枚の両面印刷でいいので20円で可能。

それぞれメリットとデメリットがあるので一概には言えませんが、原稿のページ数と裁断スキルで判断するのがいいかなと思います。
(16枚の倍数と全然ちがったり、カッターナイフの扱いの得手不得手、裁断機の有無など)。

ざっとした流れ

①PDFに書き出す
②面付け順に並び変え、その状態で再度PDFとして書き出す
③紙に印刷→裁断→並び替え→ホッチキス→化粧裁断
という順番になります。理屈は前に書いたので、淡々とステップだけを。

1.Wordに整形した状態の原稿を用意する

 このとき、ページ数は16の倍数になるようにするのが望ましい。
 足りない場合は空ページ等で対応。

2.PDFに書き出す(1ページ目から順番に)

 ・プリンターはCubePDFを指定
 ・紙のサイズはpostscript 111×154を指定

3.並び替え

3-1.CubePDFで開く

ページの順番を並び替えたいので、2.のファイルをCubePDFで開く

3-2.並び替える

仮に16ページの本を作るとする場合、以下のように並び替える
 1, 16, 3, 14, 5, 12, 7,10, 13, 4, 15, 2, 9, 8, 11, 6
(まずは面付表の表面8枚を並べ、次に裏面を左右意識して並べる)
※素直に15, 2, 13, 4・・・と並べるとおかしなことになるよ!

【面付け 8面】で検索すると色々並び方が表示されるのでご確認を。

3-3.保存してCubePDFを閉じる

CubePDFは印刷ができないので、ここで出番は終了です。お疲れ様でした。

4.最終的な印刷用PDFファイルを用意する

4-1.アクロバットリーダーで開く

印刷機能のあるアクロバットリーダーで5.で保存したファイルを開き直す

4-2.PDFを生成する

印刷
・プリンター:CubePDF
・詳細設定から印刷用紙にA3を指定する
・ページサイズ処理:複数(4×2)
・ページの順序:横
・向き:横

4-3.PDFファイルを2種類用意する

・A.【ページ境界線を印刷】にチェックをいれていないファイル
・B.上記にチェックを入れたファイル(→1ページのみで大丈夫)  

5.紙への印刷

5-1.メモリーカード等に保存してコンビニへ

ネット経由でも印刷できるけど、お値段二倍なのでメモリーカードで持っていくのがお得です。

5-2.以下の設定で印刷する

・用紙サイズ:A3
・用紙にあわせない
・両面(2in1にしない)
・短辺とじで必要部数印刷する
  ※長辺とじにすると裏表で上下が逆になるので必ず短辺とじで

5-3.AとB、両方を印刷する

ただし、B.のページ境界線を印刷にチェックを入れたものは、裁断するときの目安にするためなので、1枚だけ印刷

6.成形

6-1.切断する

ガイド用のB.の境界線に合わせて、印刷したA.の紙を4分割に切断
(余白も合わせて裁断)

6-2.並び替え

面付けに失敗していなければ、ここできれいに並ぶはず

6-3.ホッチキス綴じ

ダイソーの冊子用に特化したホッチキス(もちろん100円)が超絶に便利

6-4.化粧裁断

きれいに端を揃えるのもいいけれど、コピー本はとてもページがめくりにくいので、あえて斜めに裁断するのがわたしの好みです。
(表紙の幅が短い、後ろのページの方が長いように斜めにする)

手順は以上となります。
お疲れさまでした。

こうすることで、A5だったら80円かかっていた16ページの印刷も20円に。
32ページだと160円が40円にすることが可能。
1部単位だと小さい額だけど、20部とか用意する場合はとてもこれが効いてきます。

(正直その部数用意するなら印刷屋さん使う方が安いし楽な気もするけど、あくまでもコピー本にこだわるならという意味でね)

安くなる分、面付けや裁断などの手間は明らかに増えるので、手放しで楽になるってものでもないのですが、こういうやり方もあるよねって話でした。