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ミャンマー料理の稀覯さに触れてみませんか

 昨日はミャンマーコーヒーの世界を覗いてみました。

 本日は料理です!
 コーヒーと違って、料理は生活により密接となるため、在留の方が多ければそれだけレストランも一般的には増えます。

 ご参考:法務省出入国在留管理庁発表の2023年6月末データです。

 事実、ここ20-30年の歴史的な経緯があって、高田馬場周辺にミャンマー人の多くの方々が集まり、コミュニティーが形成され、「リトルヤンゴン」とも呼ばれています。
 周辺にはミャンマーレストラン、雑貨店、食材店も多く、連日多くのミャンマー人で賑わっています。

 さて、ここでのご紹介は、ミャンマーコミュニティーの中心地から少しだけ離れた、都営新宿線曙橋駅徒歩5分の「ゴールデンバガン」

新宿区富久町8-20

 ミャンマー、シャン州出身のご夫婦がシャン料理を中心に温かいおもてなしでお客さんを迎えてくれる店です。
 店の一番人気は、ミャンマー料理の代表格とも言える「モヒンガー」です。ミャンマー本場では「鯰」を使った麺料理で、独特の癖が人気の秘訣といった料理なのですが、この店は、材料の調達もあるし、日本人に合わせるという両面で、鯰以外も使い複数の魚を使い分けているようです。

モヒンガー ¥1,000

 それでも、完全に個人の嗜好なのですが、私自身は、時には「魚臭さ」を感じる青魚系が苦手になることもあって、この店でいただいたときは大丈夫だったのですが、それでも積極的に、といえるかは別になってしまいます。
 代わりに大好きなのは「シャンカオスエ」。癖の少ない大変まろやかな風味の麺料理で、一気に平らげてしまいます。
 更に好きなのが、「トフーヌエ・カオスエ」。黄色く浮かぶのが、ひよこ豆の豆乳を濃縮させたとろとろの「豆腐」。日本の豆腐とは食感も違うし別食材的ですが、それでもれっきとした豆からの健康食材です。かなりハマります。

トフーヌエ・カオスエ ¥1,100

 さて、はっきりと感じる、ゴールデンバガンの特徴は「日本人客の多さ」と言えそうです。”リトルヤンゴン”周辺の店の多くが、総じて「ガチ」な空気が強く、客層も、ミャンマー人及びミャンマーに強い関心が高い日本人層が大半に見られるのに対し、ゴールデンバガンでは一般の?日本人客、グループも多く見られます。
 この辺は、中華料理で言うところの、「ガチ中華」と「現地化中華」との比較に類似するのかもしれません! 少々語弊を発生させてしまいそうですが、ミャンマー人一般に特に食に関してですが、健固さが高い部分が見受けられ、ミャンマー人客を優先させると「伝統的」になり、日本人客を取り込もうとすると「現地化」が進まざるを得ない、そんな苦悩が、ミャンマーレストラン全体にあるように感じます。そこで、例えば、味付け食材は可能な限り「現地そのまま」で、セットメニューを日本式に取り入れたり、清潔感を前面に丁寧に出したり。そんなところでの「中庸」をうまく取り入れて成功しているのが、「ゴールデンバガン」ではないかと思うのです。
 
 ゴールデンバガンのご夫婦。郷土愛はもちろん高く、様々な文化交流等の方向でのイベントも行っています。そんなところでの「身近な一歩」を、柔和なご夫婦は求めているように、寛ぎ感に満ちたゴールデンバガンで感じます。
 
 ご参考:ミャンマー「シャン州」(タウンジー=州都)
(南方のネピドーが首都です)


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