ゆたかさってなんだろう

池内了著作の「物理学と神」を読んでいる。

歴史をさかのぼると近代自然科学は、コペルニクス革命、ガリレイの実験、デカルトの哲学的基礎、ニュートンの物理学的基礎の完成に至るまでおよそ100年をかけて完成したものとある。

神の代理人を僭称して支配するローマ法王の目を欺くために、自然という書物に書かれた完全なる神の存在を証明するために戦略的に錦の御旗を立てたー。

そして同書には、株と為替の取引という小見出しもある。詳細を正確に記載する事は筆者の力不足で書けないが、「経済物理学の為替変動に対する予言として、神の見えざる手は仮想的均衡レートである」とある。

「つまり、ディーラーの売りと買いの思惑を積分して、それがちょうどつり合ってゼロになる「臨界点」=「為替実勢レート」は常に仮想的均衡レートに近づこうとするように、人間世界は神のいる臨界点にひたすら近づこうとしていうと言えるかもしれない。しかし、臨界点は人間の思惑の総積分によって決まっている事を忘れてはならない。神の見えざる手の働きとは、つまるところ人間の浅ましい思惑を反省させることなのかもしれない」

何だか、ファンドマネージャーの藤野さんが仰っていたマーケットはおおむね正しい。という言葉が腑に落ちる。

しかし、同書には中国人の名前は出てくるが日本人の名前は残念ながら登場していない。

だが、言うまでもなく、現在の科学は圧倒的に深遠な専門性が進んでおり、難解な事象を正確に理解するだけで、一生が尽きてしまうと感じるのは筆者だけだろうか。

科学の最先端分野がビジネスに応用されることは枚挙に暇がなく、多様な専門性を持ち合わせたレオスキャピタルワークスのアナリストと社会科見学ができる機会というのは、ゆたかな社会を理解する確かな一歩であると感じていた。

残念ながら、新型コロナウィルス感染症防止のために、現在は同社の社会科見学の企画が立てらないのであろうと想像する。

本当に残念だ。

再開できれば、きっと、家族も参加してくれるのではないだろうか。そして、少しでも投資について理解してくれたら、めちゃ嬉しい。

ゆたかさのまんなかに幸せな循環を感じるひふみの社会科見学。

毎月、ひふみアカデミーで拝見しているアナリストの方と、面白い社会科見学できる日を心待ちにしている。

100年先ではなく、せめて2年先ぐらいには実現して欲しい。

#ゆたかさって何だろう

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