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技術士合格までの長い時間(08)

さて、二次試験

自分の専門分野は半導体の後工程、いわゆるLSIアセンブリとかパッケージングと呼ばれる分野。日本国内の大手電機メーカーの半導体事業の中でFABと呼ばれるウェーハプロセスの工場よりも絶対的な規模が小さいために半導体不況に陥った2010年前後から外国資本のOASTと呼ばれる後工程会社にいち早く売却されたり、事業そのものが統廃合されたりして不遇な分野。

当然、技術士の専門部門においても電気電子部門には科目として半導体材料や回路は含まれるものの、製造・生産技術に関係する科目は見当たらない。電子応用という科目には電子デバイスがあるけど、システムに関する事項なのでこちらも遠い。
他の部門に目を転じると、近いかな〜と感じるのが機械部門の科目の一つの『加工・生産システム・産業機械』。電気電子部門と機械部門の二次試験の過去問題をいくつかを見比べてなんとかなりそうな『加工・生産システム・産業機械』を選択することにした。

技術士試験は一次試験で合格した専門部門と二次試験で受験する専門部門は異なっても良いという事項に救われました。
もし、電気電子部門の中のどこかの専門科目しか受験できない制約があったら未来永劫合格することはなかったのかもしれない。

官報で一次試験合格者名簿に自分の名前があるのを確認したのち、日本技術士会のサイトから二次試験の受験案内と願書作成フォームをDLして受験案内をじっくりと読み始めたら、時間的な余裕がほとんど無いことに気分がクラクラしてきた。

というのも、

・一次試験合格発表が4月30日
・二次試験願書は5月8日消印までに送付
(特別措置で会社の代表者による経歴書への証明印を除いた)
・経歴書へ証明印を貰って差分を5月14日消印までに送付

5月1日から5月6日までの期間はゴールデンウィークの連休で会社は休み。さらに4月初めからスタートしたテレワークの影響で会社にはほとんどの人が出勤してないという。

ゴールデンウィーク連休の間に願書を書き上げ、連休明け初日の午前中に社長と総務部長にメールで事情を説明して了解を得て、自分の出勤日を総務部長の出勤日と同じ日に調整する段取りを経て証明印を貰い、貰った日の昼休みに郵便局へ駆け込み簡易書留で発送完了!

スリリングは願書だけではなかった。

二次試験(筆記試験)の試験日は当初、7月中頃
願書を出して2ヶ月後に試験!! 
全く二次試験の準備をしてなかったので何から手をつければ良いのか、、、???

所属している会社の技術士会の過去資料を引っ張り出して読んでみると、キーワード集を作って学習とか、過去問題を解いて論文を作成して先輩技術士の方に添削を受けるとか書いてあった。

え〜〜、今からそれをやるのか? 
時間的に無理無理。願書を作成しながら連休中はどうやって試験対策(準備)するのかを考えた結果、次のようにすることにした。

・キーワード集は作成しない
・各省庁が発行している白書を読みまくる
・過去問題を解いて解答論文作成と添削してもらうことは一切作成しない
・ネットに知見を求めた、具体的にはYouTubeに救いを求めて貪欲に見た

そうしているうちにコロナ禍で二次試験(筆記試験)が9月22日に延期になったことが日本技術士会のサイトに出ていた。

試験が中止になったわけではないが、少しホッとした。


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