「エコキュートの原型」? ドクター中松最初の特許「無燃料暖房装置」とは
少し前に「20代には通じない「パソコン・IT用語」を調査。1位は“フロッピーディスク”に」という記事を見て、「そういえば、ドクター中松は最近どうしているんだろう?」と思って検索してみたら、いつの間にか「エコキュートは私の人生最初の特許・無燃料暖房装置が元になっている」とか言いだしていたようで困惑した今日この頃。
ちなみに、この件で僕が困惑したのは「ドクター最初の特許・無燃料暖房装置って、特許公報が見つからないから、実在するか否か誰にも確認できていなかったのでは……」という点です。実際、Wikipedeia「中松義郎」にも、無燃料暖房装置に対する言及は一切ありませんし……(なお、「ドクターがエコキュートの発明者を自称している」ことに関しては、一切の困惑はありません。だって、ドクターは昔からそういう人!)。
とはいえ、僕がドクターについていろいろ調べていたのは20年くらい前のこと。「今は当時と違っていろんなツールあるから、調べてみたら発見できるかもなぁ」と思っていろいろやってみたところ「Web Archive」「国会図書館デジタルコレクション」「J-PlatPat」のコンボで発見できてしまってビックリしました。昭和最大クラスの謎があっさり解決するなんて、すげぇな令和!
ということで、こちらがJ-PlatPatから発掘されたドクター中松人生最初の特許「無燃料暖房装置」の公報となります。
……これのどこがエコキュートにつながるのか、私立文系の僕には正直さっぱり分からないのですが、公報を見て理解できる理系の皆さまにおかれましては是非、ニンマリしたり困惑したりして楽しんでいただけたら。あと、理系素養のない僕であっても「ドクターはいろんなところで『人生初の特許は無燃料暖房装置』って言っているけど、これ『実用新案』じゃない?」とか「ドクターは常々『14歳のとき(麻布中在学中)に人生初の特許を取得』と言ってるのに、出願している時期が全然違うのでは?」とかといったあたりに不可解さを感じるのですが……まぁ、そこをツッコむのはヤボなんでしょうね(笑)。
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