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リア充よく剛を制す



マーケティングには、二種類の方法がある。

ひとつは「PUSH プッシュ型」=押す

メールマガジンやダイレクトメール、

最近だとLINEもそうかも。

「今だけです」

「もうすぐ値上げです」

などなど

リアルだと飛び込み営業や、繁華街の呼び込み、

ついうっかり名刺を渡してしまった飲み屋の電話。


もうひとつは「PULL プル型」=引く

見込み客が関心を持った情報を検索して目的にたどり着かせる、
そして、そこに世代にあった商品の広告などを仕込んでおくと
押し売り感はあまりしなくなる。

いわゆる「引き売り」

たとえば、お昼に年配の主婦層が
見るであろう番組のCMなら

ウイッグ、健康食品、遺産相続。

日曜の朝のこども番組のCMだと

おもちゃ、映画やDVDの告知、お菓子。

見る対象が違うと、引いてもらう情報の種類もずいぶん違う。


SNSなどでリア充(リアル生活が充実していることをアピールする行為)
な生活を記事にする分にはプル型なので、見なければ済む。

しかしLINEで、

「このコロナ禍で、ボーナスが三回も出ます」
「サラリーマンで良かったです」

とプッシュ型で言われても、
経営している側からすると
共感できる接点がないのである。

「あいつは鼻持ちならない」と言って、
距離を置くことがありそうなパターンだが、
LINEならではのやりとりだと、
相手も、承認欲求はあるので
そこを利用する。


こういったパターンの返しのうまい先輩が居た。

「それは、おめでとう、今度、ごちそうして」

これを言うと、リア充する側は奢らされることになるので、

角も立たず
だんだん、その人に対してリア充アピールはしなくなるという。

まさに、「柔よく剛を制す」

相手の自慢話を肯定して、そのついでに
ご相伴にあずかれる場合も。


そして、ある居酒屋で、飲んでいた時(※コロナ禍以前)に、

カラオケを大声で歌うお客が居た。

「ちょっとうるさいかな」

ぐらいに思っていたが、

あとで、ひょいっと

「お兄さんたち、やかましくてごめんね」

と串カツを出していただいて、ホッコリしたことがあった。

そうなると、途端に、

「いえいえ、こちらこそ、とてもお上手でしたよ」

と、うれしく感じることがあった。

車で来ていたので、そこでビールをごちそうされると

運転手側は何の喜びもないが、

そこで、どんな立場でも喜んでもらえそうな

食べ物という気遣いが素晴らしかった。


※今回の記事は、「生活の知恵」にジャンル分けしてみた。笑



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