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23春季リーグ戦【5月31日/二部・麻生】

・文教-医療

・文教が先制

文教、2回までの3安打はすべて左打者が投手より左へ逆らわずに運んだ打球。力任せの強打ではなく投球に巧く対応した結果かと。逆に医療大近藤はずらっと並ぶ左打者を相手に苦しい投球が続いた。個々の球は悪くないだけに組み立て次第とも見えたが。医療大は守りの乱れも加わり4点を追う展開に。

・医療が追う

医療大二番手小林(旭川明成)の好救援に打線が応えて反撃開始。4回裏に3安打を集中〜1打席目もしぶとく中前安打を放っていた〜村上の適時打などで2点を奪って2-4と追い上げる。小林が流れを引き戻しつつある。

6回表に文教主砲西浦に仕事をされて2点を失うも、直後に新土居の二塁打を起点に村上犠飛で1点返して3-6。新土居、村上がやはり攻撃の核になってはいるが、5番池田(北海)も今日ここまで2安打とよく繋いでいる。この後、さらに小山適時打で1点加えて4-6。医療大再び2点差に追い上げた模様(時間切れ離脱後確認)。

・文教が逃げ切る

7回裏、医療が1点加えて5-6と1点差に迫るが、結局そのまま試合終了。医療は8回裏二死後、一、二塁の好機を作るも1本が出なかった模様。三番手次田が6回途中から被安打1と好投、同点・逆転のお膳立てを整えたが一歩及ばず(医療は文教を上回る12安打を揃えたのだが・・・)

文教最少リードを守り切って最終戦勝利。この後の第2試合で学院が敗れた為、単独2位、天晴である。医療は追い上げ届かず惜敗。こちらは岩教が勝利した為、入替戦行きが確定。慰めにもならない物言いにはなるが、医療大の試合を引き続き見ることができるのは、観察者には嬉しいおかわり。今日のようなグラウンドにしっかりと足がついた気持ちの良い野球を、引き続き見せてくれることを期待している。

・決勝点は文教釣部のバント安打から

先制して試合の主導権を握ったかに見えた文教だが医療の追撃をかわして最終戦勝利をつかんだ格好。終わってみれば6回に挙げた2点が決勝点になった。この決勝点は9番釣部の三塁手の右前へ絶妙に転がしたバント安打が起点。医療ベンチからも警戒の声が発せられる中、見事に初球で決めた。ただし、タイミング的には本当に微妙。三塁手が送球前に一瞬握り直したように見えたその数秒分で釣部の足が勝った出塁。この後、好機をつなぎ拡大させて4番西浦が決め切るあたりは文教の勝負強さそのものなのだが、きっかけは、釣部の安打であったことをメモしておきたい。

一塁走者の谷口が懸命に走って生還して、結果的にこれが決勝点。西浦の打球にチャレンジした守備は攻められないが、3点差となってしまう一塁走者を返さない守りという意識があった場合にはどうなっていたか・・・

文教では三塁手杉本峻清の守りが光っていたかと。強い打球にもしっかりと対応。守備から流れを作りだせそうな好守にして「攻守」。スコアだけの追っ掛けをしていると打力に目が行きがちな文教だけど実は守備もかなり堅い。

・惜敗続いた医療

終わって見れば二節は未勝利。しかしながら、学院戦(2-8)国際戦(1-10)を除くと、この最終戦含めていずれも1点差負けと惜敗が続いた。結果とは別に得るものが少なくなかった春になったのでは。入替戦という望まない戦いには進むが、二部を戦い抜いたチームとして、三部優勝チームを跳ね返して欲しい。

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