23秋季一部リーグ戦_第二節【戦評】
◇9/12_学園-東海、北大-道都⇒9/15に順延
【戦前】◇学園-東海_早速の首位攻防戦。一節は延長TBの末、学園杉林サヨナラ弾での決着。学園は帯川、東海は登坂から高木の継投と予想◇北大-道都_一節は最少点差決着となった一戦。少ない点差で推移すると北大全員ジョーカー打線が何かを起こしかねないだけに道都は序盤の攻勢で一気に押し切りたいところ。
【寸評】◇学園-東海_髙谷、高木の両先発で始まった首位攻防戦。2回下向左越適時打で学園が1点先制。学園続く3回には水野右前適時打などで2点加えて3-0とリードを広げる。学園先発髙谷は6回1安打の好投。ところが、7回この回先頭亀浦の打席で雷雨強まり、暫しの中断の後、ノーゲームが宣言される。再戦は今日予定されていた第2試合と共に9/15(金)に行われる。
【詳報】
雨予想から今日はこの1試合のみ。第2試合はあらかじめ9/15(金)に順延されることが決まった。とはいえ、試合開始時からすでにどんよりと鉛色の空、いつ雨が落ちてきても不思議ではない空模様。試合開始を当初予定より20分早めて8時40分に試合が始まる。
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先発は予想外れて髙谷と高木。髙谷は一節道都戦以来2試合目。高木は一節4戦目の道都戦以来、学園戦はこの秋の開幕戦に続いての先発。
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1回互いに三者凡退。即断はできないが投手戦となりそうな立ち上がり。
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先制したのは学園、2回二死三塁として7番下向が左越適時二塁打を放ち、1点を奪う。学園は続く3回にも押し出し四球と水野適時打で2点を加えて3-0とリードを広げる。東海高木はこの回3四球と制球を乱し追加点を許した格好。初回上々の立ち上がりであったが、2回にスリーボールとする場面が続いた後の3回、四球をきっかけに失点。
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しかし高木は、この後、立ち直り6回2/3まで無得点と切り抜ける。こうなってくると打線の援護はいかに、という展開である。しかし打線が学園髙谷を捕まえられない。東海打線は6回までわずか1安打。走者が三塁まで進んだのも4回学園失策から得た走者を犠打と内野ゴロで進めた1度だけ。得点の気配はうかがえず。その意味では7回裏途中でのノーゲームは東海には恵みの雨となった。
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髙谷は慶應戦そして道都戦で醸し出していた息詰まる投球から解放されて、少し余裕を持って投げられていた印象。6回まで109球を要した高木に対して髙谷は70球。投球内容の違いが感じてもらえると思う。無四球、スリーボールになったのも3度だけ。奪った三振こそ3つと少なかったが、打たせて取って守備の時間を短く、いいテンポで攻撃へバトンを渡す投球ができていたように思う。
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一方、学園打線も得点こそ3点を奪ったもののヒットは僅かに3本。6回、7回と好機を得たが、中押し、ダメ押しの1本は出なかった。雨雲が両軍に湿りを運んできたのかもしれないが、二節打撃活性化・投打から攻守の攻防を期待していたものとしてはやや物足りない一戦となった。
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とはいえ、リードしていた学園としては残り1イニング、勝利目前での恨みの雨となったか。「再戦」は9月15日(金)へ。
◇9/13_北大1-4学園、大谷8-9札大
【戦前】◇北大-学園_一節は北大が勝利した一戦。先発は両軍一節時同様、遠藤彰(または飯島も?)と木村駿太を予想。全員ジョーカー打線とレガシー&プロスぺ打線のマッチアップ◇大谷-札大_一節は札大が完封勝ち。先発は大谷鳴澤、札大長谷と予想。両軍共に次戦は上位と対戦、その前にひとつ勝ちを作っておきたいところ。
【寸評】◇北大1-4学園_6回、1点を追う学園は平手犠飛で同点とした後、途中出場、関の3点本塁打で逆転。先発帯川、二番手木村と国際情報左腕リレーで北大を1点に押さえ込み逃げ切り。学園4勝目で暫定1位◇大谷8-9札大_延長TB決着。表の大谷がまず4点、裏の札大は5点を取り返してのサヨナラ勝ち。
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◇大谷-札大_9回大谷が同点に追い付く経緯~札大三番手高松昂之介の苦しいマウンド~を確認。適時打で1点差とされた後、押し出しの四球で同点に。どうしても春一節東海戦での押し出しサヨナラ負けを思い出してしまうのだが、次は胸のすくような快投を期待◇二塁塁審で嵩さんが復帰した模様。何より。
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◇TB決着となった大谷_札大_この秋17試合目にして試合時間初の3時間越え。サブ3継続もブレイクしてくれていた。
◇9/14_道都-大谷、札大-東海⇒9/16に順延
【戦前】◇道都-大谷_一節は初金星献上となった道都。さすがに連敗はできない。一方の大谷は昨日札大にTB負け。9回2点差を追い付いた粘りで食い下がりたい◇札大-東海_札大は昨日のTB勝ちで劇場開幕となったか?対する東海はノーゲーム明け「初戦」。共に似た流れ~土壇場で踏み留まる~で迎える「二戦目」
【寸評】9/16に順延
◇9/15_学園6-2東海、北大1-6道都
【戦前】◇学園-東海_9/12の「再戦」。学園は二節2戦目、東海は「初戦」。互いに攻め合いにはならず、今日も知恵と我慢比べの一戦を予想するが、さて◇北大-道都_一節開幕戦では終盤の追い上げで「群雄割拠札六」の到来を予感させた北大と二節最も遅い登場となった春王者。傷の回復と離脱者復帰に恵みの雨となったか。時間を味方にして後半戦・捲り始めとなるか、まず確認。
【寸評】◇学園6-2東海_純白対縦縞「再戦」は純白・学園主砲志村の先制適時打、中押しとなる待望の本塁打などで14安打6得点を奪って学園が勝利した模様◇投げては先発木村が6回3安打1失点、7回からは髙谷を投入して逃げ切り。5勝目を挙げて単独首位に立った◇東海追撃は押し出し四球、犠飛の2点に留まり3敗目。
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学園は先発全員安打。打線組み替えも的中した格好でしょうか。前述の志村に加えて、5番の南も3安打。投手陣がしっかり投げて「攻め合い」にはさせなかった様ですが、打つべき中軸が打ち「攻め切って」の勝利だったのではないかと。
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◇北大1-6道都_1-1の同点で迎えた5回、道都は佐藤爽、代打那波の適時打などで一挙5点を奪って逆転。秋初先発の滝田が3回まで、4回以降は伊東が6イニングを無安打投球と北大を完璧に抑え込んで4勝目。北大初回に先制も5回に四球からピンチを招くと守りのミスも加わり逆転を許し5敗目。
◇9/16_道都0-1大谷、札大0-2東海
【戦前】◇道都-大谷_昨日4勝目の道都、ドーム初戦の学園戦を前に5勝と並んでおきたい。大谷はTB負け後の一戦。ここからが勝負所、群雄割拠札六の火を灯し続けることができるか◇札大-東海_3勝3敗で3位に並んだ両軍。共に打線に火がつかない状態が続いている。札大杉木・東海磯崎、北海道科学大学高出身の両強打者の豪快な一撃で攻撃エンジンの着火となるかを注目。
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【寸評】◇道都0-1大谷_BIG UPSET、大谷が一節に続き道都に連勝。TB決着とは云え、驚きが止まらない。現地見逃しとなった日程変更を恨みたくなる大一番の主役は再びの伊藤嶺か。111球完投、5安打10奪三振1四球。決勝犠飛は今日9番に下がった鵜野。大谷一部昇格5年目にしてまずはひとつ目の大きな足跡を残した◇札大0-2東海_序盤に岡本、林の適時打で2点を挙げた東海がそのまま逃げ切り。東海高木が札大を2安打完封の好投。東海4勝目で道都にならんで2位。札大は先発の阿曽を3回で降し長谷を注ぎ込んで反撃待つも打線が沈黙。劇場の開演なく4敗目、大谷と並び4位。
◇9/19_道都0-3学園、札大6-7北大、東海2-6大谷
【戦前】◇道都-学園_2位道都と首位4連勝中の学園、学園4連勝は19年春以降最長。大一番勝利で最長更新となるか。道都投手陣と学園打線の構図◇札大-北大_打線低調続く両校。ドームで心地よく乾いた打球音を響かせたい◇東海-大谷_もう負けられない東海とドームで豹変の前科持つ大谷。予測不能。
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◇素直に(互いに駆け引きなしでエース同士)道都伊東、学園帯川とは思いつつも、道都は過去学園戦で投げている記憶が少ない滝田の線もあるか(はたまた佐藤爽?)。一方の学園、ないとは思うが、木村(そして帯川もいつでも行ける状態でスタンバイ)も~とにかく今日の一戦を取り切る為に~あっても不思議はない(明日の大谷戦は髙谷、小沼、堀川で乗り切る算段)。
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◇札大、ここまで几帳面にローテーションを守っており、その流れで来るのであれば、長谷。北大は飯島を予想。
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◇東海、一節に続き鈴木一茶を予想。大谷は鳴澤。まあこちらも伊藤嶺でももはや驚きはないのだが。大谷はシーズン最多の4勝にリーチがかかっている。
【寸評】◇道都0-3学園、学園が道都に完封勝利。学園6勝2敗、道都4勝4敗。学園は常谷先制適時打と敵失で得た追加点を、帯川・髙谷の継投で守り切る。道都は3併殺で攻撃の芽を摘まれ続け、最後9回も併殺打で試合終了。ドーム巧者、8戦目巧者の学園が春の王者を退け、優勝へ一歩前進◇札大6-7北大。今季二度目の2桁安打を集めた北大が逆転勝ち。北大は4-6で迎えた6回に藤井、山上の連続適時打、さらに押し出し四球で3点を加えて7-6と逆転に成功。この最少リードを三番手小岩が気迫漲る投球で守った。札大は序盤に幸先良く先制するも中盤、勝ち越しを許す。札大・北大は3勝5敗で並び、北大に続き札大も優勝の可能性が消滅◇東海2-6大谷、大谷は得点した2回と7回、四球出塁で走者を得た4回を除く5イニングを三者凡退とされながらも、たった二度のチャンスを捉えて逆転、追加点も奪って三度目の東海越え。東海は先制直後、守りの乱れも加わっての失点。二番手山も7回に追加点を許すまで、ほぼ完璧に大谷打線を封じていたが、打線が先発鳴澤、二番手伊藤を攻略できず、大谷を逃す。
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この3試合の結果、9/20の大谷-学園戦で学園が勝利すると優勝が確定することに。また、学園敗れても道都・東海が共に敗れると優勝。
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9/20学園敗れて、道都・東海共に勝利した場合、学園は9/21最終日札大戦に勝利すれば優勝。
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学園が9/20、9/21連敗した場合、9/20・9/21を連勝した道都・東海の一方、さらに大谷が9/21最終日北大戦に勝利すると3チームが6勝4敗で並ぶ為、優勝は決定戦に持ち込まれることに。
◇9/20_大谷0-1学園、東海4-5北大、道都4-2札大
【戦前】◇大谷-学園_2位大谷と勝てば優勝決定の学園。大谷も優勝の可能性を残した状態での9戦目。優勝への状況は学園有利、その重圧を上手く取り扱えるか。「投打」で地力の差はあれど、勝敗決するまでの差はないように感じる。守備走塁での綻びを出さず堅実に試合を進めた方が勝ちに近づくように思うが、どうか◇東海-北大_一節は北大がコールド勝ち。しつこさと確実さと時々意外性。そして勝負所での集中力が勝敗の分かれ目か◇道都-札大_先発は阿曽と吉を予想。昨日、共に四死球から失点のあった両軍。得点力潤沢でないことを考えると、まずは守りをしっかり固めたいところ◇札大、北大は今日明日入替戦に廻るか否か決する重要な2試合を迎える。
【寸評】◇大谷0-1学園、先発木村が1点を守って完封勝利で優勝を決めた。学園は1回1番水野が二塁打で出塁、犠打で三進後、4番志村が右前適時打を放ち先制。先発木村が13奪三振の好投。一方の大谷、先発伊藤は再三のピンチも持ち味を発揮した粘りの投球でしのぐ。打線は6回二死一、三塁の好機などであと1本が出ず惜敗◇東海4-5北大、北大が一節に続き東海に連勝。北大は4回宮坂、浅倉の連続適時打で3-3の同点とした後、6回には大澤適時打などで2点を加えて5-3と逆転に成功。先発遠藤彰から田所と繋ぎ東海反撃を7回の1点で食い止めて4勝目。全4安打中3本が長打の北大「迷いなきフルスイング」がようやく戻ってきた印象◇道都4-2札大、道都が札大に勝利。道都は4回、27イニング振りの得点を挙げると、9回にも可児の適時打で貴重な追加点。投げては先発滝田から松田と繋いで5勝目。札大は6回杉木、8回は佐野の適時打で詰め寄るも及ばず。
◇9/21_北大3-2大谷、学園2-4札大、東海0-1道都
【戦前】◇北大-大谷、因縁浅からぬ両校、3位に並んでの最終戦。新たな因縁生まれる一戦となるか。大谷投手陣と北大(公立・効率)打線の構図◇学園-札大、明暗くっきりのダービー。学園は緩みなく8勝目を、札大は順位決定戦に望み繋ぎたい◇東海-道都_結びの一番。互いに今のベストを出し尽くし、現在位置と今後への指針を掴む一戦としたい。
【寸評】◇北大3-2大谷、互いにらしさが「出た」一戦。北大は中盤までに挙げた得点を先発小岩が守り抜いて勝利。さすがに疲れもあったか球速はやや控え目ながら気迫で押し切った。大谷、8回に1点差まで詰め寄り、9回も先頭打者が出塁するも及ばず。北大の容赦なきバント攻め等に投げて守って試合を作った伊藤嶺を助けることはできなかった◇学園-札大、札大が勝利して単独最下位を脱出、入替戦行きを決める順位決定戦へ持ち込んだ。先発は学園堀川、札大吉。2点先行を許した札大が4回、5安打を集中~三浦、桑田がチャンスを作り、丸山、佐野の連続適時打でまず同点。杉木倒れるも続く小飼が適時打~逆転。さらに7回にも杉木適時打で4-2とリードを広げると、吉、宮田、高松の継投で逃げ切り。学園は堀川から小沼、住吉、増田と継投。打線が4回以降が無安打、序盤の2安打2得点に抑え込まれて最終戦を飾れず◇東海-道都_道都がサヨナラ勝ち。先発は東海高木、道都伊東。互いに決定機を逃し続けて~この秋の試合運びを象徴するかのような展開~迎えた9回裏。道都無死満塁の絶好機に堀越がレフトへの犠牲フライを放ち、サヨナラ勝利。力投を続けた高木だが最後は防戦し切れず。この結果、4勝6敗となった東海は大谷、札大と並んだ為、順位決定戦へ廻ることに。道都は伊東から飛渡、出雲崎、佐藤爽と繋いで辛勝。6勝4敗、2位で終戦。
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