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23春の棚卸<各チーム星の刻み>

◇星槎道都大学<1位:8勝2敗>

(戦前評)4戦目が3勝4敗と鬼門か。更に21秋一節の不戦敗、優勝・順位決定後の試合など特殊な事情を除外して一節・二節を比較すると、一節7敗、二節3敗と、やはり一節がポイントのようにも見えてくる。4戦目白星通過の20秋は開幕敗戦発進ながら優勝しているあたりが興味深い。

結果的に直近で春を制した19年春と同じ星の刻み~3戦・4戦連敗、以降6連勝~を辿って優勝。3戦目は東海、4戦目は札大に黒星を喫した。10戦目は学園とタイブレークの末に勝利。春、唯一の延長へもつれ込んだ一戦となったが粘りを見せて学園を振り切り優勝を決めた。

◇東海大学札幌キャンパス<2位:7勝3敗>

(戦前評)2戦目、5戦目、7戦目、8戦目がそれぞれ3敗と負けが混む傾向あり。11年春に札六へ参入(三部から)した東海だが、直近22年秋最終の札大戦で引き分けを記録するまで引き分けがなかった。潔く勝つか負けるか。これもチームカラーか。なお、21春から22年春まで連盟記録となる20連勝を達成している。

2戦目(学園戦、タイブレーク)と8戦目(道都戦)の黒星は過去の傾向をなぞったか。とはいえ最終2戦を勝ち切り、優勝の行方を最後まで手放さず。一方、19年春以降、初の黒星となった6戦目。相手は大谷。このひとつの負けが道都との1勝差となったと言えなくもなく、このあたりがリーグ戦ならではの醍醐味。

◇札幌大学<3位:5勝5敗>

(戦前評)1戦目が1勝6敗、2戦目2勝2敗3分と序盤につまずく傾向が顕著。4戦目は6勝1敗と勝ち越すが5戦目1勝5敗1分と一節の終盤もブレーキがかかる。シーズン入りの開幕初戦、2戦目をどう乗り切るかにまず注目。引き分け8は6チーム中最多。これもらしさか。

開幕戦勝利(学園とのダービーを制した)して開幕戦の4連敗を止めたが、2戦目は苦手北大に敗れて序盤100点のスタートとはならず。また負けが混む一節最終5戦目のジンクスもなぞってしまった(対東海戦、惜敗であったが)。北大戦連敗は二節でようやく止めるも、学園に一節の借りを返され、道都・東海には打線が反発力を欠いて力負け。全体的には後半に入るにつれ、失速してしまった印象。

◇北海学園大学<4位:4勝6敗>

(戦前評)5戦目は7戦無敗を誇る一方、3戦目、7戦目、9戦目は負け越し。このうち9戦目は21秋以降3連敗中。直近22春秋の9戦目、相手はいずれも「二節巧者」の北大に連敗中。戦績への影響が極めて大きい、札六両ルーツ校の二節の一戦は要注目。

連勝していた5戦目は千歳で道都に敗戦。因縁の北大とは1勝1敗。しかしながら、一節終了時点で単独最下位に沈んだこともあり、今春二節8戦目は優勝争いに絡む興味ではなく、その対極の入替戦行きに絡む一戦となってしまった点に学園の春の状況が集約されている。最終戦勝利すれば優勝決定戦発生と自らの同率3位という爪痕を残せたが、結果的には未遂。傷跡だけが残ったともいえる学園の春。すでに秋に巻き返す準備は始まっていることだろう。

◇札幌大谷大学<5位:3勝7敗>

(戦前評)10勝中5勝が現在二部所属の北翔から挙げている。道都、学園、札大、東海、北大からは各1勝(道都からは不戦勝)。2勝を挙げているのが、開幕戦と9戦目。また2戦目は未勝利ながらも3敗4分と粘る傾向有り。2日目の大谷は注視が必要。

4戦目~6戦目の一節・二節跨ぎで3連勝。学園、北大、東海からそれぞれ勝利してシーズン最多勝利タイ。4勝目未遂があったとすれば2戦目の札大戦。延長10回タイブレークでの負け。7戦目以降、失点は6点以上、得点は2点以内と点差開いての負けが混んだ。本戦終了時は北大と並んで5位着地、しかし、順位決定戦を制し一部の椅子を譲らず。北大直近昇格後の22年春以降の対戦成績は3勝1敗1分。北大戦では力を発揮する。

◇北海道大学<6位:3勝7敗>

(戦前評)道都、東海、北翔に大きく負け越している一方、学園には僅差ながら勝ち越し(8勝7敗1分)札大とも拮抗(6勝9敗1分)。学園とは近年壮絶極まる撃ち合いを演じてもいる。優勝争いに直接、間接の影響を及ぼす重要な役割を担ってくれることは間違いなさそう。

一節2勝3敗と期待を抱かせる前半戦であったが、二節1勝4敗と失速。最終戦大谷には勝利して順位決定戦に持ち込んだものの、22年シーズンに見せてくれた二節の強さは影を潜めた。投手陣は最大限頑張ったものの、得点機会での一本が出ない、そして、ここぞという場面での守りの綻びによる惜敗が多かった印象。

二節、最多失点試合は道都・札大戦の4点。学園・東海には1点差負け。

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