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熱き心もほどほどに

歳をとったら何事も、あまり熱くなり過ぎない方がいい。
過ぎたるは及ばざるがごとし、だ。
ぬるめの湯にゆっくり浸かる方が体の芯まで温まるのと同じように、何かをやるのに、じっくり気持ちを温めながら行う方が長続きする。
熱中してもすぐに冷めたり、ヤケドしたりする。歳をとってからのヤケドは治りが遅い。
熱き心は若いうち。
いろいろなことに首を突っ込んで、手を出して、熱中しては飽きたり、ヤケドしたりするが、若いからヤケドしてもすぐ治る。どの熱中も長続きはしないが冷めても手元に残るものがある。残り物は時が経っても自分の中にちゃんと保存されていたりする。
歳をとってなおそれが残っていれば、ぬるい湯にゆっくりと浸かる様に芯から温め直していけばいい。芯から温まっているので長く続けられる。
年寄が若者と同じように熱中すると大やけどをするので気をつけなきゃいけない。何しろ歳を取っているので一度やけどをすると回復に時間がかかる。下手をすると回復する前に寿命が尽きてしまう。
年寄りの冷や水、というか、年寄りの熱中というか。

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