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水の森美容クリニック 二重埋没記録

先日、水の森美容クリニックで、二重の埋没手術を受けてきたのでその記録を残したいと思います。手術を受けようと思った動機や術後の所感など、手術の本質には関係のないことも長々と書いていますが、誰かの参考になれば幸いです。

埋没手術を受けようと決めるまで

二重の埋没手術をしたいと考え出してから、実行に移すまで10年以上の歳月がかかった。

私が学生だった頃は、まだ整形は悪であり、ずるいことであり、隠すべきことであるという位置付けだった。SNSが発展し、美容整形界隈のインフルエンサーたちの活躍もあって、今は美容整形に対する偏見は昔に比べて少なくなり、むしろ整形は努力だと賞賛される風潮さえある。

しかし、美容整形が身近な存在になってからも、私はなかなか踏み切れなかった。理由は金銭面でも周囲の目でもなく、シンプルに病院が嫌いで手術が怖かったからだ。埋没手術は美容整形の中でも比較的ライトな部類だとは理解しているのだが、予防接種や歯科検診さえ嫌々受けているのに、自ら進んで病院に行き、瞼の表と裏に麻酔を打って、更に瞼を糸で縫い合わせるだなんて、想像するだけで卒倒しそうだった。調べたら無限に出てくるありとあらゆるリスクも心配だった。

なので10年以上メイクで二重を作っていた。アイプチから始まり、メザイクやアイテープなど色々試した。おかげでかなり上達して、もはや埋没しなくてもメイクで乗り切れるんじゃないかと思うようになった。左目は二重が定着して、右目だけアイテープを貼ればいいだけの時代もあった。

だが、加齢とともに瞼がたるんできた。左目もまた一重に戻り、メイクでも上手く誤魔化せなくなってきた。どんなに頑張っても「アイテープを貼っています!」というのがわかるようになり、鏡を見るたびに嫌になった。二重メイクをしない方がマシ、というところまで行き着いて、ついに私は今後の人生を潔く一重で生きていくか、美容整形で二重にするかの二択を迫られることになったのだった。

結果的に私は美容整形を選んだ。理由は簡単で、単純に二重の自分の方が好きだからである。一重そのものを否定するつもりはないが、自分自身については二重の状態でいる方がいい気分でいられる。なので、今後の人生を少しでもいい気分で過ごすために、私はこれまで避けてきた埋没手術をすることを決意した。また、美容整形ではないが、最近2回ほど大きめの手術をする機会があり、それを経て「あれを乗り切れたんだから」と思えるようになって、相対的に恐怖心が薄らいだからということもある。

病院選び

病院は水の森美容クリニック福岡院を選んだ。なぜ福岡院かというと、水の森美容クリニックの中で今住んでいる場所から福岡院が一番近いからだ。以前は大阪院で受けようと思っていたが、住む場所が変わったため福岡院で受けることにした。

水の森で受けようというのは情報を集め始めた最初の頃から決めていた。Twitter(改:X)で検索をかける限り、症例が多く、完成形が綺麗で、押し売りがなさそうだったからだ。医師については、まず第一に埋没手術の回数をとにかくこなしているかどうかの経験値を重視し、Instagramのアカウントやホームページで症例を見て決めた。

多分、今の世の中、美容系の病院や医師はSNSアカウントを持ち発信していることがほとんどだと思うので、まずはそのアカウントを見て日々どんな症例が上がってくるのか、どんな手術を行っているのかを確認することで大体の雰囲気は掴めると思う。あと、やばい病院や医師はTwitter(改:X)で晒され、おもしろニックネームを付けられているので、そういう病院や医師を選択肢から除外することも重要である。

予約〜オペ当日まで

・予約

水の森は毎月1日に予約を開始するので、鬼電することになる。私も1日の10時からかけ始めたがなかなか繋がらず、途中諦めてようやく繋がったのは15時頃だったが、希望の日時を取ることができた。インスタでキャンセルが出るたびにストーリーも流してくれているので、インスタに張り付いていれば月初でなくともキャンセルによる空きを予約することができるかもしれない。

・持っていった物

・身分証明書(必須)。未成年なら同意書が必要。
・眼鏡(コンタクトは1dayを使っているので、朝はコンタクトをつけていって帰りは眼鏡で帰ってきた)
・保冷剤(病院ではくれないので、すぐ冷やしたい人は自分で持っていく必要がある)
・保冷剤を包むガーゼ(これは手術が終わってから保冷剤を持っていると言うと、ガーゼ渡しましょうか?と聞いてくれたので、持っていかなくてももらえる可能性もある)
・メイク道具(一応持っていったが使わなかった)
・顔を隠す帽子とマスク(後述するがバカほど目が腫れたので持っていってよかった)
・痛み止め(私はロキソニンを持っていった。コロナウイルス蔓延による痛み止めの流通の減少を理由に病院ではもらえない。もう流石に流通していると思うけど!?)

・手術日当日の流れ

問診票を書くために予約の15分前に病院に着くように指定される。朝、新幹線で博多駅まで行き、地下鉄に乗り換えて天神で降りる。土地勘がなさすぎて、余裕を持って出たはずなのに15分前ちょうどについた。意外と駅から歩かなければいけない。

問診票を記入すると、速攻でカウンセリングルームに移動し、手術についての動画を10分くらい見る。総院長の竹江先生が説明してくれる動画である。動画を見ながら、美容の医師って自分も小綺麗にしていなきゃいけないから大変だなぁ〜などと思った。

動画を見終わったら、指名した先生が部屋に入ってきてカウンセリングをしてくれる。私は事前に自分で情報を集めていたのと、なりたい二重の幅も決めていたので5分くらいで簡単に終わった。

二重の幅はこのカウンセリング中に3種類提示され、自分で希望の幅を伝える。後ほどオペ室に移動してからも最終確認をしてもらえる。埋没以外で気になっている施術のことを相談してみたが、私の場合やっても意味ないかもしれないからおすすめはしないとはっきり言ってくれて助かった。先生はフランクだけどフレンドリーすぎず、丁度いい距離感だと思った。

その後、スタッフの方から保証やオプション、料金についての説明が10分ほどある。ここまで待ち時間ほぼなし。私はとりあえず埋没で様子を見て、もし取れたら切開も視野に入れているので保証はなし、オプションで笑気麻酔を選択。

笑気麻酔は正直いらないかなと思ったのだが、Twitter(改:X)で、「トリップできる」「天国にいる感じ」「ふわふわする」などの口コミを読み、好奇心を抑えきれずにオプションでつけてしまった。ただ、これは後で後悔することになる。ここで先にお会計。埋没(保証なし)67,980円、笑気麻酔8,250円、合計76,230円(税込)だった。クレカで払う。

会計が終わった後、パウダールームに通されてメイクを落とし洗顔をする。私は日焼け止めを塗って眉毛だけ描いていたので、それらだけを落とした。待合室に移動してからは40分ほど待ち時間があった。多分この待ち時間は、他の患者のオペやカウンセリングの長さによって左右されるのだと思う。

手術室に呼ばれてからも20分ほど待ち時間が発生し、手術台の上で気まずい時間を過ごした。別の手術の時も思ったのだが、手術台の上で仰向けで寝転がっていると、これから捌かれる魚のような気持ちになってくる。ただ、これまで十数年間、手術を躊躇っていたとは思えないほど、なぜか全く緊張しなかった。

・手術

ようやく先生が入ってきて、手術がスタートする。まず髪を束ねられ、顔を消毒してから、二重の幅の最終確認。ペンで二重幅に線を描かれる。目薬をさして表面麻酔をした後、笑気麻酔のマスクを当てられて、ゆっくり深呼吸してくださいと言われる。

私はこの笑気麻酔を密かに楽しみにしていたのだが、せいぜい日本酒をちょっと飲みすぎた時のような感じがするくらいで、全然トリップもしないし天国でもなかった。効果についてはかなり個人差があるのかもしれない。

ただ、酔っ払っている時と同じで自分の感覚がよくわからなくなり、先生に「目をぎゅっとつぶらないでください」と何度も言われているのに、目薬が染みるのとライトが眩しくて全然上手く出来なくて困った。あと、笑気麻酔をしていても、瞼の裏と表に打つ注射は当たり前に痛い。

手術はというと、右目からスタートし、瞼を引っ張られて針と糸で縫われているというのがわかる。恐怖心は思っていたほどないが、右目の手術が終わる頃には完全に笑気麻酔の効果はきれ、いつもより冷静なくらいだった。

それよりも、先生が看護師を指導しまくっていて、「違う!そうじゃない!」と言っているのが気になった。この看護師は新人なのだろうか、何が違う、そうじゃない、なのだろうか、何か私に対して「違う、そうじゃない」ことが行われてしまったのだろうか、という疑念が左目の手術中ずっとぐるぐると回っていた。

手術が終わった後、起きて鏡をチェックする。私は「わぁ〜綺麗な二重!」みたいなのを想像していたのだが、バチボコに腫れていてぎょっとした。

看護師によると、腫れには個人差があるのと、最初の方に目薬が染みたのか目をぎゅっとつぶってしまっていたのがよくなかったらしい。力が入らないように笑気麻酔をつけたのに、結果的に笑気麻酔をつけなかった方が己をコントロールできたのではないかと後悔した。でも先生が「うん、綺麗にできてますね」と仕上がりを見て言ってくれたので、その言葉を信じることにした。

・帰り道

バチバチに目が腫れているので視界不良である。目が全然開かないので、顔を上げて他人を見下したようなポジションでいないと前が見えない。帽子とサングラスを持ってきて良かったと心底思った。めちゃくちゃ「二重の手術を受けてきた人」という感じがする。

私が見ていた症例やレポは、術後ほとんど腫れていない人が多かったのだが、「あまり腫れないでほしい」という自分の願望で、無意識のうちに腫れていない人の症例ばかり覚えていたのかもしれない。自分の想像以上に腫れたので、病むまではいかないが重い気持ちになった。

ただ想像していたよりも痛みはずっとマシだった。ロキソニンもいらないくらいだったが、朝から偏頭痛が続いていたのでもはや頭痛を治めるために一錠だけ飲んだ。少しズキズキする感じはあるので、気になる人は持っていったほうがいいかもしれない。痛みの感じ方も腫れと同じく個人差があるのだと思う。

術後の経過

・手術当日

上述した通り、術後から速攻で目がバチバチに腫れていて視界不良だった。しかし縫った箇所の痛みはほぼないので、家に帰ってから夜に顔を隠して普通に出かけた。二重幅が2kmくらいあり、流石に不安になる。鏡を見るたびに「特急呪霊」という言葉がよぎる。処方された目薬を本日からダウンタイム5日目まで定期的にさす。

・ダウンタイム1日目

「翌日の朝が一番腫れます」と術後に言われ、これ以上どう腫れんねんと思っていたが、昨日既に腫れすぎていたせいかそこまで変化なし。痛みはなくこの日も顔を隠して普通に出かけたが、コンタクトをつけている時に目にゴミが入った時のような不快感が一日中続き、それが地味にうざかった。

・ダウンタイム2日目

依然としてパンパンに腫れている。ゴロゴロする不快感も若干緩和されたが続いている。手術日当日に比べると、目の開きはマシになってきたような気がするが、目の大きさと二重幅の広さが同じくらいあり、まだ人外感が否めない。今日からアイメイクOKとのことだったが、メイクしたところで意味がなさそうだったので顔を隠す生活を続けた。

・ダウンタイム3日目

目の腫れが少しだけマシになってきたような気がするが、まだまだ腫れている。ゴロゴロ感もやや残っている。まだメイクをできるような状態ではなく、顔を隠す必要がある。メガネの生活に疲れてくる。

・ダウンタイム4日目

この頃になると腫れは引いてるだろうと思っていたが、全然まだまだ特急呪霊。メガネに帽子を深く被る不審者スタイルで乗り切ろうとするが、「あれ、今日なんか雰囲気違うね?」と言われる。顔が違うからね。

・ダウンタイム5日目

目のゴロゴロ感や突っ張っているような感じは最初よりはましになったものの、まだ続いている。依然として腫れも続いている。ダウンタイムが短いからとりあえず埋没にしたけど、ここまで腫れるのならもはや最初から切開にした方が良かったんじゃないかと思った(それは今も思っている)。

・ダウンタイム6日目

今日からコンタクトレンズがつけられるそうだが、まだがっつり腫れているので入れるのが恐ろしくメガネ生活を続ける。

・ダウンタイム7日目

ここにきてついに、あれ?腫れが少しおさまってきた?と感じた。コンタクトを入れてメイクをしてみる。二重幅の広さは不自然だが、特級呪霊からは卒業し、「普通に目をいじった直後の人」くらいまでに昇格。初めて埋没してよかったかも!と思えた。

・ダウンタイムその後

埋没後は、人によってはあまりわからなくても1ヶ月ほどは腫れが続いているという。私はそれをありありと感じることとなり、本当に完成したと思えたのはちょうど1ヶ月後くらいだった。それまではうっすらと目が重く、右の瞼が定期的に痙攣し、これがずっと続いたら面倒だなと思っていた。

3ヶ月ほど経った現在では、痙攣は全くなくなり、右目が少しカクついているかも?という違和感もなくなった。先生が言っていた「綺麗にできてますね」という言葉は本当だったんだ。メイクも楽になったし、写真写りも目元はましになった。少なくとも自分では自然な二重になったと思っており、満足している。先生ありがとう。

所感

ダウンタイムは思いの外大変だったけど、今ではやってよかったという気持ちが100%で後悔はない。ただ、だからといって、是非ともやりなさいと他人に勧めようとは思わない。

どんな小さな整形でも、何かしらのリスクは背負うことになるので、その覚悟と責任を持ってでもやらなくてはいけない、と自分が思うところまで来たらやればいいのではないかな。

私ももっと早くやればよかったと思わないこともないけど、恐怖心が勝っているうちは術後に何かしらの後悔が生まれそうなので(特にダウンタイム中)、迷ってるくらいならやらない方がいいのではないかと個人的には思います。おわり。

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